バスケットボール男子日本代表の渡邊雄太選手のハワイでの自主トレーニングを追った、3日連続の密着ドキュメンタリー「渡邊雄太 不屈の挑戦|バスケ☆FIVE 特別版」#1が、ABEMA SPORTSチャンネルにて7月1日に配信された。
今シーズン限りで所属していたメンフィス・グリズリーズを退団し、6年間のNBA生活に終止符を打ち、来シーズンからの国内リーグに復帰する予定の渡邊選手の、その去就にも注目が集まるなか、5月にハワイで取り組んでいたトレーニングに密着し、パリ五輪を直前に控え、自身もNBAから国内復帰という岐路に立つ渡邊選手の今を追いかけた。
「NBA選手になる」
どんな逆境でもあきらめない不屈の精神を持ち、NBAでもそれを評価されてきた渡邊選手のルーツは、幼少時代の父との特訓にあり、小学校時代、渡邊選手が「NBA選手になる」と父の英幸に誓ってから、「お前が真剣だったら、いくらでもつきあってやる」とふたりの血のにじむような特訓の日々が始まる。
毎日、朝6時に小学校の校庭にやってきてはドリブルなどの練習を続けるが、この校庭にはバスケットゴールがなく、そこで英幸が考案したのが、電柱をゴールに見立てての練習で、電柱に向かってシュートを放つ練習を、当時の渡邊少年はくり返していた。「リングないのを理由にしたくなかった」と自身も実業団のバスケットボール選手として、環境に恵まれないながらも努力をし続けてきた父に、“不屈の精神”を教えこまれる。
この練習について渡邊選手は、「ボールをまっすぐ飛ばさないと、あっちいったりこっちいったりして大変なので、電信柱をとおして、まっすぐ投げる技術を学んだ」とふり返る。
NBA在籍3年目のトロント・ラプターズに所属していた際に、全米から認められたプレーがあり、相手選手がダンクシュートを決めるべく、勢いよく走りこんできたところに渡邊選手は果敢にブロックしにいく。結果は、渡邊選手が無惨に吹き飛ばされ、ダンクシュートを決められるが、このプレーで、周囲の渡邊選手の見る目が変わったと言う。「あの場面、NBA選手の99%はぜったいにブロックに飛ばない。ダンクをされたらいろんな人にバカにされる」と渡邊選手はふり返り、続けて「僕はまた飛びます。避けるという選択肢はぜったいにありえない」と同じシチュエーションがきても、アグレッシブなプレーをすると語る。このプレーがアメリカメディアで絶賛され、ファンの心に刺さり、2ヶ月後に初めてNBAの正式契約を勝ち取った。
7月1日~3日夜8:00~ ABEMA SPORTSチャンネルにて配信