“ピッチトンネル”
続いて、投手の新評価基準は「“ピッチトンネル”にどれだけ通せるか」で、ピッチトンネルとは、すべての球種を打者から7メートル先まで同じ軌道で投球し、球種を見極められないようにする理論のことで、AKI猪瀬は「例えば、打者から10メートル先の位置から球が曲がり始めると、瞬時に球種を見極められて打たれてしまう。この距離が7メートルになれば、打者は対応がむずしくなる」と解説した。
これに、西岡は「打者も打席に立った時に、“枠”を頭のなかに描いている。その枠のなかに球が通ったら、ストライクだと思って反応する」とさらには、「ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手のスローカーブは、枠から飛び出した軌道を描く。だから、打者はボールだと思って見送ると、突然、大きく曲がってストライクになってしまうんです」と説明した。
また、自身が対戦したなかで“もっとも打者の手元で急に球が曲がる投手”について、西岡は「サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手」と指名し、「これ以上の投手はいない。しかも、あえて曲がりを早く見せる投球もできる。打者からすると、『ダルビッシュがそんなに早く球を曲げてくるなんて、ありえない』と思ってしまうから、体が固まってしまう」と証言すると、新山は「スゴ! それもでき来るんや!」と驚きの声をあげていた。相方の石井は「“大喜利の鬼”である笑い飯の西田幸治さんが、全裸で笑いを取り出して、『そっちのお笑いもできるんや!』とビックリするみたいな感じね」と所属事務所の先輩でたとえて、笑いを誘った。
加えて、日米球界の評価基準の違いについて、西岡は「日本球界では“打率”が評価されるけど、MLBではフォアボールを選ぶことを含めた“出塁率”がいちばん重視される」と語った。
6月28日昼0:00~0:15 ABEMAにて放送
「MLB's ON FLEEK」