「スター・ウォーズ」の最新オリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ:アコライト」の第6話「指導/堕落」が7月3日に配信。正体を現した謎の“マスター”が次々とジェダイを撃破していく中で、ジェダイ側の人物にも不可解な点が多く、謎が謎を呼ぶ展開に視聴者からもさまざまな声が上がっている。(以下、第6話までのネタバレがあります)
メイの“マスター”の正体
「スター・ウォーズ:アコライト」は、映画「スター・ウォーズ/ファントム・メナス(エピソード1)」より約100年前、ジェダイ黄金期と呼ばれる時代が舞台となっている原点的な作品。“ジェダイ連続殺害事件”からの衝撃的なスタートだったが、生き別れになっていた姉妹、メイ(アマンドラ・ステンバーグ)とオーシャ(同・二役)の過去が明らかになったり、狙われている4人のジェダイの1人、ケルナッカ(ヨーナス・スオタモ)がメイではない誰かに殺害されたり、ストーリーが進むごとに衝撃的な出来事が起こり、謎だった部分が明らかにされてきた。
前回第5話では、メイのマスターである“ザ・ストレンジャー”の正体が明らかに。ライトセーバーの効力を一時的に無効にする“コートシス”という素材のガントレットを装着し、複数のジェダイとも戦える高い戦闘力を持っている。カイミール(マニー・ジャシント)という名前を使い、メイの側にいたが、ここで一気に本性を現す。この回の見どころは、なんといってもライトセーバーを使ったジェダイたちとストレンジャーが戦うシーンだろう。マスター・ソル(イ・ジョンジェ)のパダワンであるジェキ(ダフネ・キーン)は、他のジェダイたちが慌てていても、冷静さを保ち、時には二刀流でストレンジャーと対峙(たいじ)。残念な結果に終わったが、ジェキの能力の高さを知らされた場面だった。
戦いの後、生き残ったのはストレンジャー、ソル、メイとオーシャ、そしてバジル。メイはライトセーバーで髪を切ってオーシャと入れ替わり、ソルと共に行動することに。倒れていたオーシャはストレンジャーが運び去っていった。
メイとオーシャが“入れ替わり”
第6話で意識を取り戻したオーシャは、受けた傷が治っていることに驚いた。これはストレンジャーがフォースを使って治癒したもので、起き上がり、外に出たオーシャは自分が何もない孤島のような場所にいることを知る。ここからオーシャがどういう行動に出るのだろうか。
そして、ソルと一緒に船で飛び立ったメイはオーシャのフリを。ソルがコルサントに緊急事態であることを通信で知らせようとするが電波の状況が悪く、うまくつながらない。チームが全滅したということもあって、ソルはこれまでになく感情をあらわにしている。オーシャのフリをしているメイに「私は救われた」といって抱き締め、「あの男はおまえの姉(メイ)を堕落させた」と感謝の気持ちを伝えるが、その後に「私に過去の記憶を…」と何か言いたげな表情を見せ、「過ちを正す時がきた」と伝えた。
「最高評議会と向き合い、全てを話す」と言っていたが、これまで登場した人物の中でソルが一番隠していることが多いのでないかと思う。16年前のことでオーシャにも話していないことがあるのは以前の会話からも分かっていたが、一人では抱えきれないくらい大きな秘密なのだろう。
終盤の展開で気になったのが、ソルはオーシャではなくメイだと気付いていたこと。抱き締めて感謝の気持ちを伝えた時はまだオーシャだと思っていたはず。そして、通信で聞いた状況を受けて、ヴァーネストラ・ロウ(レベッカ・ヘンダーソン)がソルたちを助けに来たが、その通信を強制的に遮断して、ヴァーネストラ・ロウと入れ違いのタイミングでハイパースペースジャンプで立ち去ってしまった。「最高評議会と向き合い、全てを話す」と言っていたのに、逃亡するかのようにどこかに行ってしまったソル。まさに謎が謎を呼ぶ展開となっている。
SNSにも「どんどん謎が深まる。ジェダイオーダーの闇が垣間見えるかのよう」「ジェダイ側も怪しい人が多い」「どっちが光でどっちが闇?」「第5話のような派手な戦闘はないけど、その分、謎が深まった」という感想が寄せられている。
「スター・ウォーズ:アコライト」は毎週水曜に最新エピソードをディズニープラスで日米同時独占配信中。
◆文=田中隆信
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/the-acolyte/
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