宝「生きてくしかねぇんだよ。一歩踏み出すしかない」
夜、足を痛めた大進のテントを宝が訪ね、手当をしてやる。「やっぱ、先輩は優しい…あのときと同じ」と大進がいうと宝は「あのとき?」と聞く。
半年前、大進がオカメインコの“おかめくん”を亡くして泣いていると、通りかかった宝が慰めてくれたのだった。宝は嗚咽する大進に「家族がいなくなったら辛いな。だけどな、それでも生きてくしかねぇんだよ。一歩踏み出すしかない」と語りかける。大進が「うん。おかめくんもその方が喜んでくれると思う」といって泣きじゃくると、宝は肩を抱いて家に帰るように諭すのだった。
クールに見える宝だが、大進への接し方が優しくて、胸が温かくなってキュンとさせられた。SNSでも「ちゃんと優しいの、もう惚れる要素しかないやん」「タカラ先輩スキだわ~」「タカラ、口悪いけど優しい人。好きだなぁ」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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