いよいよマヤの基地に潜入するギャヴィンたち
紀元前1万年では、スコット(ロハン・ミルチャンダニー)が第5話で捕らえた軍人の荷物から、タイ(チャイク・オコンクォ)の妻・パアラの指輪を発見した。軍人に問い詰めたところ、廃村を巡回中に恐竜に襲われて亡くなった村人の近くで見つけたと話す。
タイは急いで廃村へと向かい、多くの犠牲者の中から必死にパアラを捜すと、がれきに埋もれたパアラを発見する。タイとスコットは協力してパアラの救出に成功し、タイとパアラは感動の再会を果たす。
その頃、ギャヴィンたちは紀元前1万年に戻ってくる。急いで車で基地へ向かおうとすると、恐竜が後ろから迫ってくる。ギャヴィンはそれを逆手に取り、恐竜を引き連れてマヤのいる基地へと向かった。
恐竜が侵入すると、基地内は大パニックに。その隙をついてギャヴィンたちは建物内の侵入に成功する。そしてギャヴィンはマイクロチップを手に入れ、ペトラを救出して建物の外へ。するとそこにはマヤと大勢の軍人が待ち構えていた。そこへ他の村人たちが援護にやって来て、激しい戦闘が繰り広げられる。
そんな中、遠くの方で何かが爆発する音が鳴り響く。確認すると、時代を行き来するオーロラが閉じてしまっていた。絶望の淵に立たされた一行だったが、その時ギャヴィンが“タイムマシン”の存在を思い出す。
こうしてギャヴィンたち一行はタイムマシンに乗ろうとするも、マヤがジョシュを人質に取りマイクロチップを要求してくる。やむを得ずギャヴィンはマヤにチップを投げるのだが、その瞬間にヘレナがマヤを射殺。ギャヴィンの操縦で、一行は無事に2021年のロサンゼルスへ帰還したのだった――。
その後、ヘレナはギャヴィンに「イヴを見つけて、家族を取り戻してね」と告げて立ち去ろうとするが、以前から家族の愛に飢えていた、実の妹であるヘレナに、ギャヴィンは家族との食事の席に誘った。また、ジョシュはライリーと再会し、ヴェロニカのお腹の子どもも順調な様子。スコットもペトラを祖父母の家に連れて行くなど、生存者たちは日常に戻っていったが、イヴだけは一向に見つからない…。
そんな時、ギャヴィンはふと、昔イヴと“互いを見失ったら落ち合おう”と約束していた場所を思い出す。ギャヴィン、ジョシュ、イジーの3人がその場所に向かい何時間も待っていると、ついにイヴがやって来る。家族全員がようやく再会し、「家に帰ろう」と4人は仲睦まじく家へと向かう中で、物語の幕は閉じるのだった――。
“タイムトラベル”を通して友人や家族の大切さに気付かされるシーズン3
通算3シーズンに及んだ本シリーズも、ついに完結となった。心が離れ離れになったハリス一家が、思わぬ陥没穴の登場により離れ離れになり、再会を果たすためにそれぞれ奮闘する様子が、壮大なスケールで描かれた。
“タイムトラベル”という軸を通して友情や家族愛を描いた本作。“友人”といえば、ギャヴィンとリーヴァイ(ニコラス・ゴンザレス)の関係は外せないだろう。リーヴァイはもともとハリス夫婦が離れている間イヴと恋仲になり、一時はギャヴィンとの仲は最悪になってしまう。
しかしシーズン3で、リーヴァイは自分を犠牲にしてまでハリス一家を守る行動に出る。それによってギャヴィンはリーヴァイを完全に許したものの、リーヴァイはその後亡くなる展開に…。しかし、最後にギャヴィンから本当の意味で“ゆるされた”ことで、リーヴァイは後悔なく人生を終えられたのではないだろうか。
そして同シーズンでは、ハリス一家とヘレナ、サムとライリー、ルーカスとヴェロニカ、タイとパアラなど、たくさんの家族が登場する。それぞれ抱えている問題は異なるが、ピンチを迎えるたびに相手への想いを再確認していき、周りの生存者たちと協力し合いながら関係を修復していく様子は見どころの一つだ。
登場人物の友情や家族愛を通して終結した本作。偶然陥没穴の近くにおり、“タイムトラベル”を通して出会わなければ、知り合うこともなかった仲間や愛する人もいる。家族や友人の大切さはもちろん、偶然の出会いが大切な存在に繋がることもあるということを、本作から教えてもらったような気がする。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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