コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、予想外の結末に驚きの声が多数寄せられている人気作品「夫の浮気現場に妻が乗り込むはなし」をピックアップ。
作者の八尋柾巳さんが6月18日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて2万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では八尋柾巳さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
夫の浮気現場に妻が乗り込む…
文の夫は若い女と浮気している。そんな夫に別れを告げるため、文はいつも通り夫を見送った後、浮気現場のホテルに向かった…。
いざ、浮気現場を突撃すると夫はひどく慌てた様子。対して文はとても冷静で、言い訳をしている夫に離婚を申し入れた。
後日、文は夫とカフェで会い「浮気をした場合即離婚」の旨が記載されている誓約書を差し出す。すると、むかついた夫はコップに入っていた水を文にぶっかけたのだが、文はいたって冷静。「どうぞお幸せに」と不敵な笑みを浮かべた。
夫はカフェを出た後、浮気相手に電話を掛けるが何故か繋がらない。一方その頃、文は“ある女性”と会っていた…。
本作は、夫の浮気現場に妻が乗り込み、離婚するまでを描いた物語。読者からは「予想外の結末だった…」「愉快なオチ」「好きなヤツだ」「これはすげぇ」など多くのコメントが寄せられている。
「流行りの要素を色々詰め込んで…」作者・八尋柾巳さんが語る創作秘話
――「夫の浮気現場に妻が乗り込むはなし」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
自分で百合漫画を描いたらどうなるのかと思いたって描きました。それに不倫やスカっとなど流行りの要素を色々詰め込んで出来上がりました。
――文ちゃんの旦那に向ける顔と楓に向ける顔のギャップがとても印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。
文が夫と話しているシーンでは、夫の事を心底見下しているんだろうなと言う表情が伝わればいいなと思いながら描くように心がけました。こだわったと言うほどではないのですが、文の髪の毛のツヤベタを、前半と後半ではハイライトの量を変える事で文の変化を出しました。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
12ページの文が髪の毛をほどくシーンです。このシーンが最初に頭の中に浮かんできたので絶対入れたいと思いました。19ページの「傷が残ったとしてもそれは私の宝物だよ」と言う楓のセリフはかなり悩んで出た台詞なので気に入っています。
――「予想外の展開」「めちゃくちゃ好き!」など大きな反響がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教えください。
たくさんの方に驚いていただけて良かったです。ラスト、百合っぽい感じになっているのでもっと拒否反応示す方が多いかと思ったので受け入れてもらえて嬉しいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
BLを描く事が多いのですが、女の子を描くのも好きなので、色んなジャンルを描けたらいいなと思っています。画力、漫画力、構成力…などなど全然足りていないので今より少しでも上達して沢山の人が読んでくれる漫画が描けるようになりたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。
ここまでお付き合いありがとうございました。基本BLを読んで下さる読者様が多いのですが、ジャンルが違っても読んで下さって感謝です。今後とも沢山の漫画を描けるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。
■作者X(旧Twitter):[@ymyahiro]八尋
■作者Pixiv:https://www.pixiv.net/users/11364377
■八尋柾巳さん作品:「辛口女と甘口男~恋は食べたらやってきた~」
■八尋柾巳さん作品:「社長!社外秘で願います」