吹奏楽に青春を捧げ、全国大会での金賞を目指す高校生たちの姿を描いた「響け!ユーフォニアム」(毎週日曜昼5:00-5:25ほか、NHK Eテレ/NHKプラス・Lemino・ABEMA・ディズニープラス・FOD・Huluほかで配信)、シリーズの「最終楽章」となるTVシリーズ第3期。新部長に就任した黄前久美子(CV:黒沢ともよ)は3年生に進級し、部員たちとともに高校最後の大会へと臨んでいく。最終回は、全国大会へと挑む吹奏楽部みんなの姿を描いた「つながるメロディ」。(以下、ネタバレを含みます)
「響け!ユーフォニアム」を一緒に演奏する久美子、真由、奏
大会三日前、いつもの練習場所でひとり「響け!ユーフォニアム」を吹く久美子の前に、黒江真由(CV:戸松遥)がやってくる。「その曲、やっぱり素敵だね」と言う真由に、久美子は「卒業した先輩が教えてくれた曲なんだ」と答え、さらに「いっしょに吹く?」と真由を誘う。さらにそれを聞いていた久石奏(CV:雨宮天)も加わると、久美子は「これからはみんなに吹いてほしい」と、後輩たちに楽曲を託すのだった。大会二日前、早朝の大吉山で“特別なこと”として「愛を見つけた場所」を吹く久美子と高坂麗奈(CV:安済知佳)。麗奈はいつか父親に負けない奏者になったら、その時は滝昇(CV:櫻井孝宏)に告白すると宣言するのだった。
前回、再オーディションの直前にお互いの本音をぶつけあった久美子と真由。ふたりのあいだにあったわだかまりはとけたようで、とくに真由のスッキリとした表情が印象的。久美子のほうも、これまで頑なだった気持ちがひらき、本心で会話しているように見え、真由に対して懐疑心を露わにしていた奏でさえ、この時は飾らない表情を向けているように感じる。シリーズを通じて描かれてきた黒江真由にまつわるあれやこれやは、ここにきて解決したと言えるのだろう。また久美子との約束と信念に従い真由の演奏を選んだ麗奈もまた、大吉山での久美子との涙を交えた語り合いを経て、ふたりの関係は変わらず良好のままだ。
久美子たちにとって高校最後の演奏、いざ全国大会へ!
全国大会当日。演奏に向けて準備を進めつつ、部員同士はコミニュケーションを取りながらそれぞれを応援し合う。久美子もまた、麗奈にハグをしながら「大丈夫、麗奈は誰にも負けないよ」と声をかけるのだった。リハーサル室に集まった全部員の前で、最後のスピーチをする久美子と麗奈。こうして士気が最高潮となった北宇治高校吹奏楽部は、いよいよ本番へと臨む。久美子たちにとって高校最後のコンクールが始まるのだった。
久美子と麗奈のスピーチシーンでは、91名の吹奏楽部全員のフルネームと担当楽器、表情が次々と画面に映し出された。これまでの登場の程度に関わらず、たしかにこの世界に存在し、久美子たちと同じ時間を過ごしていたのだということを改めて実感させられる。この世界には無限のドラマが眠っているのだと思わせてくれる演出は、京都アニメーションというスタジオがもつスペシャリティーであり、多くの京アニ作品に共通するイズムでもあり、本作もそれが明瞭に感じ取れる。
▼ABEMAで「響け!ユーフォニアム3」を見る
https://abema.tv/video/title/106-1zxpewrca-r
▼Disney+で「響け!ユーフォニアム3」を見る
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/sound-euphonium
▼FODで「響け!ユーフォニアム3」を見る
https://fod.fujitv.co.jp/title/90of/
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https://www.hulu.jp/sound-euphonium-3
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