北村匠海が、7月7日に都内で開催された「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」の完成披露試写会に登場。舞台あいさつにはゲスト声優を務めるオズワルド(伊藤俊介、畠中悠)、戸松遥、そして小林由美子と野原しんのすけ(着ぐるみ)も登壇し、夏休みの思い出などを語った。
「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」とは
「映画クレヨンしんちゃん」シリーズ第31弾となる今作は、一大テーマパーク“ディノズアイランド”が現代によみがえらせた恐竜が野原一家の住むカスカベ、そして東京のど真ん中で大暴れするという壮大なスケールの物語。シロとカスカベ防衛隊が小さな恐竜・ナナと出会い、生命の垣根を超えた友情を築く。北村は、恐竜が大好きな生物学の研究者・ビリーを演じる。
子どもの頃から「クレヨンしんちゃん」が好きだったという北村は「まさか大人になってこの一員になれるとは思っていなかったので感慨深い気持ちでいっぱいでございます」と、うれしそうな表情であいさつ。
今回演じるビリーという役は北村をイメージして描かれたキャラクターだそうで、オファーを受け「本当に二つ返事で出させていただきました」と明かし、「まさかカスカベ防衛隊の一員になれるとは…という瞬間もこの映画の中にはあってすごく感慨深かったです」と吐露。
続けて「子どもの時に父母、弟と見に行ったクレヨンしんちゃんの映画だったり、何げなく見ていたテレビのアニメを思い返しながら。(今作は)ひと夏の大冒険が描かれるんですけど、これを見てここに来ている子どもたちみんながこの夏いい思い出を作ってくれるんだろうな、一緒にしんちゃんたちと冒険してくれるんだろうな、という思いがあふれそうになりますね」と、キラキラした目でステージを見る子どもたちに思いを重ねていた。
今作は北村の言うようにカスカベ防衛隊のひと夏の大冒険、そして成長ぶりが描かれる作品ということで、“夏休みの思い出”を語る場面も。
夏休みの思い出は渋谷でビラ配り?
北村は「中学1年生の時にうちの事務所の若手を集めて夏休みを全部使って舞台をやっていたんです。当時僕が一番下で中学1年生だったんですけど、上は20歳を超えている人たちもいる中で集まって」と回想。
当時は今ほどの知名度もなかったということで、「お客さんが集まらないものだから、僕らも渋谷の街とかでビラを持って『舞台をやるんで見に来てください』っていうのを稽古も含めて1カ月間夏休み中ずっとやっていて。思い出深いし、ちょっと青春も。その裏ではバスケ部だったので、部活動は進んでいたのに一度も行けなくて、夏休みが明けると同級生がすごくうまくなっていて、ちょっと寂しい思い出が詰まった中1の夏でした」と打ち明けると、オズワルドの2人も「そんな時代があったの!?」「そんな思い出ないなあ」と驚いていた。
一方、戸松も中学時代の思い出として「漢字テストを期末にやって不合格になっちゃって、漢字の補習に行っていたんです。駅まで自転車で向かっている時に、走っている最中に鳩のフンが落ちてきてピンポイントで当たったことがあって(笑)。真っ白な制服だったので、そのままwith鳩(のフン)みたいな感じで漢字の補習に行ったということを思い出しました」と話すと、伊藤は「こんなにしっかりエピソードを用意しなきゃいけないの!?」とまた違った意味で驚きを隠せない様子だった。
「映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」は、8月9日(金)より全国公開される。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)