コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、女性主人公がお隣さんの同い年の男性に定点形式で窓越しに語りかけて成長し、最後にまさかのオチになる女性の恋心がつづられた物語が面白いと話題の「窓越しにお隣さんとお話するだけ」をピックアップ。
作者のたけみつさんが2024年6月30日にX(旧Twitter)に投稿したところ、5.6万件を超える「いいね」を獲得し、「言葉にできない嬉しさを感じる」「泣く」「最高だ」など多くの反響が寄せられた。本記事では、たけみつさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
着替えを見られた女性主人公が男性に責任をとれと言うシーン
物語は女性主人公が隣の同い年の異性に窓越しに話しかける10歳の頃より始まる。お隣さんを驚かそうとする主人公だが、異性の容姿は現れない。16歳で着替え途中にカーテンを閉めるが、見た?と問い責任とることを言わせようとする。20歳になると、窓越しに会話するのは変、恋人らしいことがしたいと詰め寄る。23歳になって引越しの準備をし、別れを寂しいと言う。引っ越した女性は24歳になって初めて男性の部屋にくるのだが…。
同い年の隣り合わせの至近距離での異性に好意を持ち、窓越しに話しかけるだけで関係性の変化がわかるような形式となっており、男性の姿や言動はほとんど描かれていない定点漫画の作品だ。女性主人公にも異性にも男性にも名前は無いが、主人公のピュアな心情を描くストーリーと移り変わる関係性にX(旧Twitter)上では「隣の家にこんなにロマンがあるなんて」「青春を思いだす素敵なストーリー」「眩しいっ!! 」など、多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
「女の子側の言葉だけで関係性の変化を受け取ってもらえように考えました」作者・たけみつさんが語る創作の裏側とこだわり
――「窓越しにお隣さんとお話するだけ」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?
この作品自体大分昔に描いた話なんですけど、そのさらに前に似たような定点漫画を描いてたんですよね。それでまた、定点漫画を描きたいなーと思いまして、それでぱっと思いついたのが、隣の家の窓だったんですよね。そこからはとんとん拍子で話ができあがっていきました。
――女性主人公の独白から、男性も好意を抱いていると推察されます。女性主人公のみの独白で隣の異性との関係性を描いた意図は何でしょうか。
定点漫画だと、主人公にできるだけ重ねて読んでほしいなーと思いまして。そうなると、主人公になにか話させるのもそうした没入感の妨げになるかと思ったので。あとは女の子側の言葉だけで関係性の変化を受け取ってもらえように考えました。
――本作では、女性主人公が23歳で引越しその後を描いて完結するところが印象的です。本作を書く上でこだわっている点がありましたら教えてください。
定点漫画描くときに共通してることなんですが、毎回関係性がわかりやすく変化しているのに気づいて貰えたらなーって描いてはいます。
――「窓越しにお隣さんとお話するだけ」でたけみつさんのお気に入りのシーンやセリフを、理由と共にお聞かせください。
中学生ぐらいの時に二人で夜更かしするシーンが好きですというか僕自身こういう風に女の子と夜更かししたかったなぁはははという感じです。
――読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
山あり谷あり刺激的のある話といった感じではないのですが、読んでニヤッとしてもらえればなによりです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
まだまだ未熟ですが、今後も自分のペースでコツコツとやっていければと思っているので、まったり楽しんで貰えると幸いです。