コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、理央さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「地政学ボーイズ」だ。7月17日時点で3.6万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は現在単行本が第5巻まで発売中。7月19日に第5巻が発売されたばかり。今回は作者の理央さんに制作の背景を伺った。
各国のイケメン達が同じ会社で働いていたら…
今作の主人公は、陰キャで働きすぎるヒノモトこと日本。
その周りにいるのはアメリカ、中国、ロシアなど、さまざまな国の男子が集まる。
国の擬人化をメインに進むストーリー。そんなさまざな国の男子が同じ会社で働いていたら…!?
第49話では、オランダさんと日本くんがメインとなる話だ。
牛乳の消費量が多いオランダ。オランダ人は倹約家が多い?
オランダの正式名称など、漫画の中で多くのことを知ることができるのだ。
今作は思わずクスっと笑えるシーンもありながら、地政学を学べる漫画である。
実際に漫画を読んだ人達からは「勉強になるし分かりやすい」「地政学の入口にめっちゃ良いのでは…」「子どもたちに読ませようかな」「地政学がすらすらと頭の中に入ってくる漫画」と、いった声があがっている。
今回は、作者・理央さんに『地政学ボーイズ』の制作について話を伺った。
作者・理央さんの創作背景とこだわり
――「地政学ボーイズ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともとは編集部の方から「地政学を題材にした企画があるけど描いてみないか」というお話をいただいたのがきっかけです。恥ずかしながら、「地政学」という分野を知ったのはそのときが初めてでした。いくつか参考文献を送っていただいて、目を通したところ面白そうなジャンルだなと思ったので、そこから企画が始まったという形です。
――「地政学ボーイズ」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
オフィスが舞台ということで社員(国)たちにそれぞれデスクがあるのですが、その国由来のちょっとした小物が置いてあったりします。そういった本筋には全く関係のないところに小ネタを仕込んでいたりするので、そういうところも楽しんでいただければなと思います。
――1~5巻発売中『地政学ボーイズ』ですが、なかでも特にお気に入りの回やお話があれば理由と共にお教えください。
基本的には主人公であるヒノモトの視点でのお話が多いのですが、36話や40話では「ほかのキャラクターから見るヒノモト」を題材に描いています。ですのでその回ではヒノモトのモノローグを入れていません。「傍から見たら結局なにを考えてるかよくわからない奴」感があるのですが、国際関係をオフィスでの人間模様に置き換えたら実際こんなかんじなのではないかと思ったりもして、なんとなく心に残った回です。
――漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか?
実在する国をモチーフにしている作品ですので、作中でどの国を扱うときもリスペクトを忘れず描くことを心掛けています。
――理央さんの今後の展望や目標をお教えください。
連載は青年誌なのですが、単行本は小・中学生の方にも読んでいただけているようなので、今後もそういった幅広い世代の方々に届くような作品作りをしていきたいです。
時事ネタやセンシティブな話題を題材にすることもある作品ですが、刻一刻と変化する世界情勢を知るきっかけの一助となればと思います。
――最後に理央さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
『地政学ボーイズ』を読んでくださっている皆様、ありがとうございます!
熱い感想だったり、このキャラクターが好き、このシーンが好き、のような数々のコメントにいつも励まされております。
これからも作品共々、応援してくださると嬉しいです。
『地政学ボーイズ ~国がサラリーマンになって働く会社~』を読む
■作者X(旧Twitter):理央[@br_sss921]
■『地政学ボーイズ~国がサラリーマンになって働く会社~』:秋田書店より1~5巻発売中
■『地政学ボーイズ~国がサラリーマンになって働く会社~』は:秋田書店発行ヤングチャンピオンで連載中
■ヤンチャンWEB:『地政学ボーイズ ~国がサラリーマンになって働く会社~』