コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はすあまさんが描く日常ギャグ漫画『省エネ事務員しょう子ちゃん』から、『守りたい、この笑顔』のエピソードをピックアップ。
作者のすあまさんが6月15日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、いいね数2,100以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、すあまさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
守りたい、この笑顔。スーパーで働く女性の物語
主人公の若い女性は、スーパーでレジ係として働いている。お客さんたちが次々とやってきては、手際よく商品をレジで通していく。
ある日、女性店員がいつものようにレジ係として働いていると、買い物かごの中に「焼き鳥の盛り合わせ」や「紅しょうがの天ぷら」「寿司セット」「なんこつのから揚げ」など、半額商品ばかり購入しているお客さんが現れた。ふと顔を上げると、目の前には満面の笑みを見せる一人の女性が立っていた。本当に幸せそうなその女性客の笑顔は、女性店員の心に温かさをもたらすのだが…。
物語を読んだ人たちからは「紅しょうがの天ぷらとはわかってるな」「これは...この笑顔になりますね」「にっしっしって聞こえてきますね」「やりくり上手」など、反響の声が寄せられている。
現実から生まれた愛すべきキャラ
――『守りたい、この笑顔』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
夜寝る前にふと『満面の笑みで半額のお惣菜を買う人がいたら面白いな…』と思った事がこの漫画が出来たきっかけです。
――このキャラクターはどのように生み出されたのか、教えてください。
しょう子ちゃんのビジュアルは、学生時代のバイト先にいた事務員さんがモデルです。すごく可愛くて面白い人でした。
性格は完全に自分の中身です(笑)
モデルになった事務員さんに申し訳ないです。
――作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントがあれば教えて下さい。
お惣菜のラインナップの中に「紅しょうがの天ぷら」を入れている所がこだわりポイントです。
紅しょうがの天ぷらって、関西にしか売っていないみたいなんですよ。味はかなりしょっぱくて、本当にただ紅しょうがを揚げただけの味なんですけど、お酒に合うし、クセになる味なので、もし食べたことない人がいたらぜひ食べてほしいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「省エネ事務員しょう子ちゃん」の中で一番思い入れがあるのは18話の「しょう子ちゃんと屁」です。
しょう子ちゃんが仕事中ずっと屁を我慢して、定時になって会社を出た瞬間に大量放屁する話なんですが、笑っていただけたり共感して下さる方が結構いて、本当に心から「描いてよかったな~!!」って思いました。
――一から世界観を創り上げ物語を展開していくうえでこだわっている点や特に意識している点を教えてください。
とにかく自分が後から読んでも面白いと思えるように創るようにしています。
あと、キャラクターを触りたくなるような、モチモチした感じに描くようにこだわっています。
――今後の展望や目標をお教えください。
目標は死ぬまで楽しく描き続ける事です。
そのためにいろんな経験をたくさんして漫画に反映させていきたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んで下さって本当にありがとうございます!!
コメントで頂く有益な情報や面白いツッコミは、漫画を描く上でも自分の人生を楽しむ上でも大変価値のあるものとなっております。
これからも細く長く描き続けたいと思いますので、温かく見守っていただけると幸いです。