今回組み立てるプラモデルは「機動戦士Zガンダム」の「百式」
浩一郎が慣れない電子タバコを吸ってむせていると、やっさん(田中要次)が通りかかり、「浩一郎くん、何かあったのか?」と声をかけ、「よし、一◯やるか」と矢島模型店へ連れていった。
「一杯やるか」と飲みの誘いだと思ってついていった浩一郎だったが、やっさんが言ったのは「一体やるか」だった。つまり、プラモデルを“一体”作ろうという誘いだった。
やっさんが差し出したのは、アニメ「機動戦士Zガンダム」から「百式」。シャア・アズナブルがクワトロ・バジーナと名前を変えて登場した際のモビルスーツで、金色の機体色で、設計者が「百年持つモビルスーツになるように」という願いを込めて命名した。
リコの祖父・仁役(森下能幸)も作った「百式」を浩一郎も作ることに。浩一郎はアニメを見ていた世代で、「まだだ! まだ終わらんよ!」というクワトロ・バジーナのセリフを言ったり、やっさんとアオと一緒に「これが若さか」と、同じくバジーナのセリフを言ってひとしきり盛り上がった。
やっさん「自分の色を自分で決めないといけないのか?」
アオにゴールドの塗料を渡されるが、「僕にはこんな金色は似合わない。悩んでいる娘に何も言えなかった」と、リコに何も言えなかったことを反省。するとやっさんは「自分が思ったことをそのまま伝えればいいんだ」とアドバイスし、「自分の色を自分で決めないといけないのか? 他の人からは違う色に見えてるかもしれないぞ」と声をかけた。
その時、リコが仁の作った“百式”を持って現れ、「おじいちゃんの百式、もっとピカピカに塗ってくれた方が喜ぶような気がして」と、浩一郎にゴールドの塗装をお願いした。その代わりに、浩一郎の百式はリコが色を塗ることに。
塗りながら浩一郎は仁との思い出をリコに話した。そしてプラモデルを一緒に塗装したことで、浩一郎とリコの距離も縮まったように感じた。
「百式、ギブバース!」と言って、並べられた2対の百式。浩一郎が見た仁の色、リコが見た浩一郎の色になっていて、同じ百式でも違う個性を持つ2体となった。「おじいちゃんにはおじいちゃんの、お父さんにはお父さんのやり方があると思う」というリコの言葉は、浩一郎の心に響いたはず。
前回は母・由里香(浅香唯)とプラモデルを作り、今回は父・浩一郎とプラモデルを塗装。そんなふうにして、リコは離れて暮らしていた家族との距離を縮められたのではないだろうか。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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