Jリーグとヨーロッパの強豪クラブが対戦する「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024 powered by docomo」が7月27日(土)に東京・国立競技場で開催。Jリーグ代表は2023年の明治安田J1リーグチャンピオンの「ヴィッセル神戸」で、対するはイングランド“プレミアリーグ”の名門チーム「トッテナム ホットスパー」という組み合わせに。同試合の模様はLeminoで生配信される。キックオフを目前に控え、あらためて同親善試合について、今回の見どころなどを紹介する。
「明治安田Jリーグワールドチャレンジ」の歴史
「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2024」は、Jリーグパートナー10周年となる明治安田生命保険相互会社の特別協賛により開催される親善試合。Jクラブの国際試合経験機会を継続的に創出すること、Jリーグのフットボール水準を向上させること、さらに世界トップレベルのサッカーを多くの人たちに観戦してもらうことを目的として行われている。
このイベントが始まったのは2017年。この年、Jリーグが1ステージ制になり、試合日程に余裕が生じたことを踏まえて、リーグ戦において夏期に2週間程度のサマーブレイク(中断期間)が設定されることになり、この期間を利用してJリーグが海外の強豪クラブを日本に招へいし、行われるようになった。2017年の初回以降は2019年、2023年にも開催され、2年連続で今回開催されることになった。
2017年は、2016明治安田生命J1リーグ王者の鹿島アントラーズ、2016JリーグYBCルヴァンカップ王者の浦和レッズ、ドイツ・ブンデスリーガのドルトムント、スペイン“ラ・リーガ”のセビージャが激突。2019年は、2018明治安田生命J1リーグ王者の川崎フロンターレ、プレミアリーグのチェルシーが対戦した。2023年は2022明治安田生命J1リーグ王者の横浜F・マリノス、プレミアリーグのマンチェスター・シティが対戦。このマッチは、5対3でマンチェスター・シティが勝利を収めた。
トッテナムは主力メンバーも来日
今回ヴィッセル神戸と対戦するトッテナムは、実に33年ぶりの来日試合。過去2回は「日本代表」との対戦だったので、Jクラブとの対戦としてはこれが初めてだが、チームを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は横浜F・マリノスを指揮した経験があり、Jリーグをよく知る人物なので注意が必要だ。プレーヤーもキャプテンで韓国代表のFWソン・フンミン選手、司令塔のジェームズ・マディソン選手や、ブラジル代表のリシャーリソン選手など主力が来日しており、親善試合とはいえ“本気モードが”伝わってくる。
もちろん海外クラブでのプレー経験もあるFWの大迫勇也選手、武藤嘉紀選手らを擁するJ1王者・ヴィッセル神戸も負けるつもりはない。攻撃陣のタレントだけでなく、堅守も武器のチームだけに簡単には点を入れさせない。ちなみにMFの扇原貴宏選手はマリノス時代に敵将のポステコグルー監督から指導を受けた経験もあり、並々ならぬ気迫で臨むはずだ。
そしてJリーグと海外チームの親善試合としては、その他に7月28日(日)から「Jリーグインターナショナルシリーズ2024」も開催される。7月28日(日)の京都サンガF.C.vsVfBシュトゥットガルト、7月31日(水)の浦和レッズvsニューカッスル ユナイテッド、8月1日(木)のサンフレッチェ広島vsVfBシュトゥットガルト、8月3日(土)の横浜F・マリノスvsニューカッスル ユナイテッドの4試合が行われ、Leminoでは全5試合を無料生配信。
7月27日、31日、8月3日の3試合は、元日本代表の槙野智章氏がMCを務める特別番組もLeminoで配信することが決定しており、同じく元プロサッカー選手である安田理大氏、鈴木啓太氏、那須大亮氏といったメンバーがそれぞれゲスト解説として登場。一流プレーヤーの視点から試合の注目ポイントを解説する。
なお、7月27日の生中継では、当日オープニングショーでパフォーマンスを行うグローバルボーイズグループ・NEXZのTOMOYA(トモヤ)、SO GEON(ソ ゴン)、HYUI(ヒュイ)の3人がスタジオに駆け付けることも決まった。
◆文=田中隆信