内田理央と松井玲奈が共演するドラマ「嗤う淑女」(毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系/FODにて配信)。本作は、“ドンデン返しの帝王”と呼ばれるベストセラー作家・中山七里の「嗤う淑女」(実業之日本社文庫)を原作としてドラマ化。人生にまつわる全てのコンサルタントを生業とする稀代の美しき悪女・蒲生美智留(内田)が悩みや欲望を抱える人々を操り、次々と地獄へと陥れていくサイコサスペンスとなっている。このたび、内田と松井にインタビューを実施し、美智留という役柄についてやドラマの魅力を語ってもらった。
美智留を魅力的な女性に思ってもらいたい
――美貌と巧みな話術で悩める人を破滅に追い込んでいく美智留を内田、美智留に脅されて共犯者になる野々宮恭子を松井が演じる。
内田:原作は小説をあまり読まない私でさえ、ページをめくる手を止めることができないくらい没頭しました。その面白さをどう映像化するのか、どうやったら楽しんでいただけるのかを意識して演じています。ただ原作の美智留は本当に美しくて聡明で…。その雰囲気を出せるのか、悩みました。
松井:大丈夫だよ。美しさはもちろんだけど、美智留について誰よりも深く考えていると、そばで見ていて感じる。本当にプロ意識が高いなって。セリフで同じような言葉が続くときは「美智留らしくないかも。スマートな人は一言で言いたいことを全て言うはずなので…」と監督に相談している姿は、役に向き合ってないとできないことだと思っています。
内田:それは原作の美智留がすごく魅力的で、明確なイメージがあるからかも。私自身、美智留みたいなデキる女性に憧れがあるから。美智留を魅力的な女性に思ってもらいたい気持ちは強いです。
恭子が美智留に見せる表情の変化にも注目
――人々に自分を信頼させ意のままに操る美智留と、美智留のいとこで恐怖を抱きながらも美智留を崇拝していく恭子。中学生の頃にある重大な事件に関わった2人の過去も明かされていく。
内田:ミステリーというのもありますが、特に本作はどんどん状況が変化するので、結末どころか少し先も想像できないんですよ。
松井:実は原作を読んでいて途中で我慢できず、先に結末を見てしまいました(笑)。でも結末が分かっても、想像とは違う角度で結末に向かっていくので楽しかったです。恭子は視聴者目線に近いキャラクターなので、ラストに向けてどうやったら皆さんに面白いと感じていただけるのかを計算しつつ、恭子が一本筋の通ったん人に見えるように演じています。
内田:私は結末を知っているけど、あまり気にせず演じているかも。行動に意味を持たせず、作りこまずに自然に演じることを意識しています。美智留のところに来る相談者を演じるゲストの方のお芝居によって変わってくるところもあるし…。ちなみに回を追うごとに恭子がどう変わっていくのか、実はそれをすごく楽しみにしています。
松井:最初はただ怯えているだけだけど(笑)。でもここは面白い仕掛けだよね。美智留に対してどんな表情を見せるのか、皆さんには楽しみにしていていただきたいです。