市川実日子主演、中島歩出演のドラマ「A Table!~ノスタルジックな休日~」(毎週水曜夜11:00-11:30、BS松竹東急[全国無料放送・BS260ch])の第4話が、7月24日に放送された。第4話では、春が旬の食材・ふきやぜんまいを使ったご飯作りの様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
「A Table!~ノスタルジックな休日~」とは
本作は、2023年1月期に放送され、第39回ATP賞ドラマ部門の奨励賞を受賞するなど高い評価を得た「A Table!~歴史のレシピを作ってたべる~」の続編。一組の夫婦が、都心にある静かで落ち着いたノスタルジックな場所に訪れたり、祖母や母親たちの読んでいた『暮しの手帖』のレシピをもとに、昔懐かしいご飯を作ったりする。
思わずマネしたくなるレシピの登場に加え、東京都内に隠された歴史ある場所、ノスタルジックでどこか懐かしさを感じる穴場スポットなど、“東京案内”の要素が含まれている点も魅力の一つ。そんな本作は、“ドラマ”と“ドキュメンタリー”を融合したようなあたたかくてやさしい物語となっている。
主人公夫婦の藤田ジュン役と藤田ヨシヲ役は、前シーズンと同じく市川実日子と中島歩が務める。市川は映画「シン・ゴジラ」で第71回毎日映画コンクール女優助演賞、第40回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した実力派女優。中島は、連続テレビ小説「花子とアン」や「不適切にもほどがある!」など、話題作への出演が続いている注目株だ。
久々の帰省でジュンが感じた父母の変化
ある昼下がり。ジュン(市川実日子)は、祖母や母が読んでいたであろう雑誌を見ながら“過去と現在の重なり”を感じていた。そんなところにヨシヲ(中島歩)が仕事から帰宅してくる。
叔父が亡くなり、先日まで北海道の実家へ帰省していたジュン。ジュンは、「久しぶりに帰った実家はホッとしたけど、何か違和感を感じた」とヨシヲに話す。
たくさんいたはずのきょうだいが2人だけになり、落ち込んだ母を父がなぐさめていたり、父母は歳をとって頑なになったと言うジュン。ここで言う彼女の“頑な”とは、歳を重ねて丸くなったのと同時に、その代わりに譲れないものが突出してきたという意味だった。
ジュンはその他にも、父親が朝の散歩が億劫になったり、玄関の電気が切れても放置されていたりと、些細な変化を目の当たりにして、“落ちてきている”と感じていた――。
その後2人はヨシヲのリクエストで、阿佐ヶ谷にある釣り堀「寿々木園」に出かけ、鯉の釣りをすることに。
昔ヨシヲが父親に連れて行ってもらったという釣り。2人は釣れるのを待っている間、流行の言葉“蛙化現象”について話したりと穏やかな時間を過ごす。そんな中ジュンは、釣りに行きたいと言い出したヨシヲに“何だか珍しい…”と違和感を覚えるのだった。
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