コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家、ブロガーとして活動している小林潤奈さんが手がけた『やたら食べ物をもらう人生』だ。
同作は、作者の小林さんが何かと周りの人から食べ物をもらう日常を描いたショート漫画。小林さんが自身のX(旧Twitter)に投稿すると、好評だったようで4.6万もの「いいね」を獲得している。そこで小林さんに、同作を描いたきっかけやこだわったポイントについて話を伺った。
“知らない人から食事をもらえる能力”を持った作者の小林さん
小林さんは、これまでの人生で何かと知らない人から食べ物をもらう機会が多かったそう。例えば小林さんが高校生の時、手持ちのお金がない中で露店のたこ焼きを見て食欲がそそられていると、急に見ず知らずの女性に「お嬢ちゃん!」と声をかけられる。
さらに「あなた12個入り食べられる!?」「食べられるわよね!?」と続け、なぜか、その女性は小林さんのためにたこ焼きを購入。「いやいや! 悪いです」と遠慮する小林さんには構わず、女性はたこ焼きを渡して「いいの! いいのー!! じゃあねー!!」と去ってしまう。見返りもなく、ただたこ焼きを小林さんに渡しただけで、なぜ女性がそういった行動したのか、理由はわからなかった――。
小林さんによる珍しい体験記に対して羨ましがる読者は多く、「すごい才能」「真似したくてもできない特別な能力だ」などの反響が寄せられていた。
周りがご飯をくれるのは「孫っぽい顏」だから?
――そもそもの話になってしまい恐縮ですが、エッセイ漫画を投稿している『小林おでぶろぐ。』を始めたきっかけや理由があればお教えください。
もともとは絵日記感覚で姉だけに送っていたのですが、姉が「ずっと手元に置いておきたいから、いつか本にしてほしい!」と言ってくれたことがきっかけで、「じゃあSNSで有名になって書籍化目指そう!」と思い、漫画を投稿し始めました。詳しいことは単行本『小林姉妹はあきらめない!』にてぜひチェックしてください!
――『やたら食べ物をもらう人生』を描いたきっかけを教えてください。
昔からやたら食べ物をもらう人生を生きていたので、特に描くつもりもなかったのですが、私がやたら食べ物をもらうことを友人に指摘されて「もしかして私が少数派なのか?」と思い描きました。
――『やたら食べ物をもらう人生』を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
「描いたうえで」という点から少しズレてしまうかもしれませんが、「前世ではお地蔵さんだったのでは?」や「自分も同じ経験があります!」など、みなさんからの反応が面白いので、ぜひリプや引用リポストのコメントも注目して読んでほしいです。今のところ、前世がお地蔵さんだった説が有力です。
――『やたら食べ物をもらう人生』で、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
一緒にまかないを食べた人から「今日からですか?」と聞かれているシーンです。全く関係ない人がまかないを食べているのかなり怖いよな…と思い自分でも笑いながら描きました。ちなみに、この後は、もう話しかけてくれませんでした。当たり前ですね。
――作中にあるような経験は小林さんだからこそ起こった出来事だと思いますが、ご自身の所感で、なぜ周りは小林さんに食事を提供するのだと思いますか?
私が食べるとみんな喜んでくれるので、たぶん孫っぽい顔なんだと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
みなさんの日常に私の漫画があるような、そんな存在になれるよう頑張ります!ごはんもいっぱい食べます!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも読んでくださりありがとうございます!どうかなるべく悲しいことが起こらず、みなさんが幸せな毎日を過ごせますように。