生徒役のみんなはリハーサルから本番までの短時間で成長している
――今回はフレッシュなキャストも多くいらっしゃいますが、生徒役のみなさんとの演技で刺激を受ける瞬間などもありますか?
みんなとても真っすぐなお芝居をされるので、すごく素敵だなって思います。瑠東監督が粘る方なので、回数を重ねるごとにすごく良くなっていく姿だったりとか、リハーサルの時は恥ずかしがっていたり、縮こまっていたものが、 本番でガラッと変わっていて、短時間で成長している姿が見えます。
ギラギラ感みたいなものを感じる瞬間もあって、本人たちがどう思っているのかは分からないですけど、やっぱりみんなライバルなんだなと感じます。「負けてらんないです!」って言っている子もいて、そういう気持ちになるって素晴らしいなって思いました。
――そんな生徒役のみなさんに木南さんがアドバイスなどをすることもあるのでしょうか?
泣かなきゃいけないわけではないけど、でも涙を求められるシーンというのがすごく多くて、それがきっと生徒さんたちのいいプレッシャーになっているんだろうなと感じます。
これからメイン回がある子たちが、今までの生徒の泣きの芝居だったり、感動的な芝居を見て構えてる感じは、そばで見ていて「頑張れ!」「大丈夫、できるよ」って思いますし、「泣けなかったとしても涙はただの形だから、気持ちが乗ってれば全然大丈夫だよ」とか、 「泣けないかもしれないとか、この時点で泣かなきゃいけないという悩みは、今だけじゃなくて、10年後、20年後、30年後も一生ついてくる悩みだから、私もそういう怖さは今でもあるし、だから今回たとえ涙が出なかったとしても、そんなに気にしなくていいんだよ」という話をしました。
――放送も後半に差し掛かってきますが、木南さんが思う注目ポイントを教えてください。
私個人としては、5話で初めて芹沢がアクションに挑戦するというシーンです。それも最初は全く聞いてなくて、プロデューサーさんに「アクションやったことないんですけど…」と言ったら、「ちょっと押したりとか、それぐらいなんで全然大丈夫です」って言われて。実際にアクションのVTRが来た時にすごい戦っていて、めちゃくちゃ嘘じゃん…と思いました(笑)。
プロデューサーさんも予想外のとんでもないアクションがあって、それがすごくプレッシャーだったのですが、無事に終わりまして。それが自分の中で1番大変だったシーンです。
全体の見どころとしては、1人ずつ生徒が加賀美たちの仲間に入っていって、後半でカーストというものがなし崩しになっていくというか、クラスを楽しもうという空気に徐々になってくるがゆえに、雪見や城島がどんどん孤立していってしまって、その2人を救うために芹沢たちがどう動くのかというところなんですけど、だんだんクラスの一体感が見えてくると思うので注目していただきたいです。