紗英だけでなく泉も実は怖い?
翌日、泉にランチに招かれた紗英たちは、泉が香織のことを小説の題材にしようと考えていることを知る。悲劇が繰り返されないためにも取り組みたいという泉の言葉に、表情が険しくなった紗英は「あなたみたいな偽善者が、私は一番嫌い」と言って立ち去った。
ところが、そのひと言によって泉は確信した。同級生に親はアメリカで医者をしているとうそをつき、児童養護施設で暮らしていた紗英。それがバレていじめられるようになったとき、泉が止めようとして紗英は父親が逮捕されたのに1人で頑張っていると言ってしまい、さらに同級生たちから冷たい視線を投げかけられることに。そのとき紗英が全く同じせりふを泉に言い放っていたのだ。なお名前は、小学6年生のときに児童養護施設を出て親戚に引き取られる際に、変えたのだった。
全て指摘された紗英は観念して「アハハっ」と笑うも、いかに苦労して子ども時代を過ごし、どんな思いで住みたいと願った“スカイキャッスル”にたどり着いたか分かるならば「これ以上、その話に触れないで」と言う。そして「今度余計なことしゃべったら、私、何するか分からないわよ」と脅した。
泉の正義感が強いからか悪意なく本当のことを言うところも癇に障ってしまうのかもしれないが、小学生時代のうそを大人になっても使い、セレブに上り詰めたのはある意味すごい。そんな紗英のひんやりとした視線は第1話で見せたもの以上のゾクゾクさ加減だった。整った顔立ちの松下による、まばたきをほとんどしなかったり、射るような目つきだったり、見下すような笑みだったりというのは怖さが倍増する。
SNSには松下について「この役にここまでハマると思ってなかった」「ゾクゾクするねぇ」「美しいからこわい顔が映える」といった声が。また、「木村文乃さんと松下奈緒さんのバチバチ感がたまらない」との感想があったが、木村演じる泉について「泉みたいなタイプ、苦手かも」「人が秘密にしていたいこと簡単に話すなんて…」「泉さんが一番怖いかも」との感想も寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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