「週刊プレイボーイ」とWEBサイト「週プレNEWS」で連載中の「キン肉マン」新シリーズをアニメ化した「キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」(毎週日曜深夜11:30-0:00、TBS系ほか)。32年ぶり、1991年~1992年に放送されたテレビシリーズの続編で、新旧ファンの注目が集まる話題作だ。8月4日に放送された第4話「強襲!悪魔超人軍!!」では、メディカルサスペンションから目覚めないアイドル超人たちに代わり、悪魔超人軍が完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)との闘いに参戦。まずはステカセキング(CV.柿原徹也)とターボメン(CV. 野島健児)の試合がフォーカスされ、柿原の超人演じ分けが反響を呼んだ。(以降、ネタバレが含まれます)
悪魔超人の人気者、ステカセキングが大活躍
ステカセキングのことを少しおさらいしておくと、彼は過去シリーズの「7人の悪魔超人編」でバッファローマンたちと登場した悪魔超人軍団の1人。カセットプレイヤーを彷彿させる姿をした機械超人で、背中のミラクル・ランドセルには「超人大全集」というカセットテープが収納されている。ひょろっとコミカルな姿は見るからに弱そうで、実際、実力は7人の悪魔超人の中では下位らしい。しかし、両足のヘッドホンで相手の耳をふさぎ、100万ホーンの大爆音で頭を破壊する地獄のシンフォニーの威力は絶大で、ウォーズマンはこれで病院送りにされている。
さらに本領を発揮するのは「超人大全集」をボディにセットし、再生してからだ。「超人大全集」にはステカセキングがコレクションしてきた超人の戦闘データが記録されており、これを再生することで、ステカセキングはその超人の技を完璧にコピーすることができるのだ。「7人の悪魔超人編」でキン肉マンと対戦した際にはウォーズマン、ラーメンマン、ロビンマスクに変身してキン肉マンを苦しめたが、最後に3年前の弱い頃のキン肉マンのデータを再生してしまったため、キン肉バスターを食らって敗れ去った。
そんなステカセキング、出番的には前座ポジションだったが愉快なキャラクター性からファン人気はけっこう高く、復活が望まれていたキャラクターだ。期待に応えて今回も地獄のシンフォニーと超人コピー技を見せてくれ、特に変身する超人に合わせた柿原の演じ分けが話題に。
ステカセキングの普段のかわいいヘタレ声が、カセット入れ替えした途端、カッコいい声に切り替わる。キン肉マン ゼブラにネプチューンマン、マンモスマン、ウォーズマンと、オリジナルキャストの特徴をよく捉えた声に、「カッキーの演じわけスゴ!」「ギャラ5倍出してあげて」「柿原さん、プロの仕事だ…!」と視聴者から大きな反響が寄せられていた。
ステカセキング、パロ・スペシャルで金星なるか?
肝心のターボメンとの試合だが、「時代遅れの家電超人が!」とひどい暴言を吐かれたものの、新たにコレクションした「新・超人大全集」の効果もあって、今のところステカセキングの有利で試合は進んでいる。しかし、テリーマン(CV.小野大輔)の目にはターボメンがわざと攻撃を受けているように見えており、油断はならない状態だ。ラスト、ステカセキングはウォーズマンに変身したが、これで一気に勝利をもぎ取ることができるのだろうか。
次回予告ではウォーズマンの得意技パロ・スペシャルを決めるステカセキングに対して、体を発光させるターボメンがいた。ここまでターボメンはまともに技を出していないというのもあって、不気味な怖さを感じるところでもある。
また、ほかの各地のリングでも悪魔超人と完璧・無量大数軍が激突中にある。次回予告ではミスターカーメン(CV.谷山紀章)とクラッシュマン(CV.富岡佑介)の試合もクローズアップされていたことから、SNSには「次回放送日は谷山紀章さんの誕生日!ミスターカーメンがんばってくれ」「こんなぴったりある?誕生日にミスターカーメンの出番バリバリじゃん!」「マキマキマキーでストローくわえて応援だ!」など、谷山への声援が多く寄せられていた。
次回第5話「悪魔超人の誇り!!」は8月11日(日)に放送予定。試合開始から一貫して優勢に試合を進めているように見えたステカセキングだが、そこには完璧超人の大きな罠が隠されていた。ターボメンの奥の手、アースクラッシュの恐るべき効果とは? そしてブロッケンJr.の地元ベルリンでは、ナイルの悪魔と呼ばれた悪魔超人ミスターカーメンが完璧超人クラッシュマンと交戦中。6枚の巨大鋼鉄板でどんなものも握りつぶす“完掌”奥義にひるむことなく、摩訶不思議なエジプト秘術が冴えわたる!
■文/鈴木康道