2018年より開催されたBTS(RM、SUGA、JIN、J-HOPE、JIMIN、V、JUNG KOOK)のワールドツアー「BTS WORLD TOUR ’LOVE YOURSELF’」の韓国・ソウル開幕公演をはじめ、北米、ヨーロッパを回った大規模ツアーに密着したドキュメンタリー「BRING THE SOUL: DOCU-SERIES」の第1回がLeminoで配信された。同作は、ワールドツアーの舞台裏はじめメンバーそれぞれへの独占インタビューなどが収められ、世界に注目される重圧と責任を抱えながらも、懸命に舞台に挑む彼らの姿を映し出したドキュメンタリーシリーズ。第1回は初のスタジアム公演に臨んだソウル初日公演に密着し、多くのプレッシャーに直面したメンバーたちの本音が語られた。(以下、ネタバレ含みます)
初のスタジアム公演に向け、リハーサルを重ねるメンバーたち
2018年8月から2019年4月にかけ、全世界24都市62回公演で約206万人を動員した大規模ツアー「BTS WORLD TOUR ’LOVE YOURSELF’」。当時の彼らにとって初めてだったスタジアム公演を控える中、日夜練習に取り組むメンバーたちの姿があった。マイクを通して聞こえる、メンバーたちの息遣いの荒さからは、尋常じゃないエネルギーを使って準備しているのだなと、そのハードさを改めて感じさせられる印象的なシーンだ。
第1話の冒頭では「そうは見えないかもしれませんが、とても緊張している。(公演の前は)体力がとても心配になる」(RM)と不安な表情を浮かべ、「時差がとても不安。自分はもともと寝付きが良いほうでもないので・・・」(SUGA)と、それぞれがワールドツアーに対する“ネガティブ”な気持ちを素直に吐露した。
そうは言っても、これまで数々の苦難を一緒に乗り越え、輝き続けてきた彼らは、韓国・ソウルにあるオリンピック競技場でのパフォーマンスを楽しみにしていた。「ここで公演ができることは、とっても誇らしいことじゃないですか。大きなことじゃないですか、誰でも経験できることではないですし。より多くの人が関心を持ってくれて、僕らを知ってくれた証です」と、確かな手応えと自信を表現するJIMINの言葉からもこの公演に懸けた思いがひしひしと伝わってくる。
資料を見ながらステージ上での動作を丁寧に確認し合うメンバーたちは、実際にパフォーマンスを行うスタジアムに設置された舞台でリハーサルを実施。
思うようにリハーサルができず、悔しい表情を浮かべるJIMINやJUNG KOOKの姿も映し出される一方で「僕らはできることをするだけです!」と宣言するRMを筆頭に、「集中しよう」「できる!」などお互いを鼓舞し合い、メンバーたちはスタジアムのステージへ立っていく。
JUNG KOOK「世間からの期待度は今と昔で全然違う」
遡ること7年前の2017年といえば、BTSが世界的に大ブレークした年だ。もちろんそれ以前からも彼らの活躍ぶりは海を渡り、世界に広がっていたことは間違いないのだが、この年は彼らにとってもARMY(BTSファンの呼称)にとっても忘れられない1年だっただろう。その中でも「2017 ビルボード・ミュージック・アワード」では、ファン投票により決まる「Top Social Artist」賞を当時6年連続受賞していたジャスティン・ビーバーを抑えて受賞し、世界中を驚かせる快挙となったことは今でも記憶に残っている。
そんな2017年を経て、着々と世界を舞台に飛躍し始めた彼らにとって、2018年のワールドツアーは「プレッシャー」と「期待」が常に入り混じっていたのだなと、メンバーたちのインタビューから強く伝わってきた。
第1回の終盤ではメンバー最年少のJUNG KOOKが率直な思いを明かした。「正直、デビューのときも(自分たちを)非難する声が多かったけど、それでも受け止めてくれる人も多かった。でも今はそんな人はいません。大衆は目や耳が肥えているし、時代の変化も早いので気が緩むことはできないし、世間からの期待度は今と昔では全く違うんです」と打ち明け、「音楽だけでなく行動一つ一つまで気を付けないといけません」と自分たちが世間に与える影響力についても話した。
劇中では多くのプレッシャーを抱えながらもARMYたちの声援や歓声に100%の力で答える圧巻のパフォーマンスも映し出され、メンバーたちは初日の公演を無事に終えた。ツアーはまだまだ始まったばかり。第2回以降は北米、ヨーロッパへと旅立つ彼らの勇姿が見られる。
「BRING THE SOUL: DOCU-SERIES」は、毎週木曜に1話ずつLeminoで配信中。
◆文=suzuki
「BREAK THE SILENCE: DOCU-SERIES」視聴ページ
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