「コードギアス 奪還のロゼ」の第8話「銀兎 -Ginto-」が8月9日に配信された。第8話では、クリストフ・シザーマンを演じるベテラン声優・吉野裕行による狡猾なキャラクターの“マッド”さに磨きをかけた名演に、心をつかまれたファンたちが多く出現した。(以下、ネタバレを含みます)
サクヤがクリストフの手に落ちる
同作は、5月10日より全4幕形式で劇場上映中の「コードギアス」シリーズ最新作を全12話シリーズ作品としてディズニープラスのスターで配信するもので、シリーズ前作の「コードギアス 復活のルルーシュ」のその後の世界を舞台に、新たな主人公・ロゼ(CV:天崎滉平)とアッシュ(CV:古川慎)の2人の兄弟による「奪還」の物語を描く。これまでのシリーズ同様、作り込まれた世界観と予想を裏切るストーリー展開、スタイリッシュなロボットアクションが満載で、劇場で鑑賞したシリーズファンからも絶賛を集めている。
第8話では、ギアスユーザーであることがバレたサクヤ(CV:上田麗奈)が、クリストフの手に落ちてしまう。また、アインベルクのキャサリン(CV:東山奈央)やアバシリの収容所での戦いでアッシュに倒されながらも復活したアーノルド(CV:斉藤壮馬)らが「七煌星団」を殲滅(せんめつ)すべく戦いを仕掛ける。サクヤ(=ロゼ)が敵に捕まってしまったことを知らないアッシュたちは、ロゼが行方不明であることを心配しながら、アインベルクの攻撃に耐える。
そんな中、アーノルドはアッシュへの復讐(ふくしゅう)を果たさんとばかりに一騎打ちを持ち掛け、アッシュを追い詰める。戦闘中、アーノルドから“本当の弟は既に殺されており、ロゼ(サクヤ)によってギアスをかけられていたこと”を知らされ、さらにアーノルドのギアスキャンセラーによりギアスが解けたアッシュは、すぐさまサクヤが捕らえられているクリストフの研究施設へ急ぐ。
恐ろしい実験を始め…サクヤは絶望する
一方、クリストフは拘束したサクヤを使って実験を始める。サクヤが持つのは声で人を操るというギアスだが、直接聴覚に訴えなければ効果がないという分析の下、最終的にギアスを作り出すことを画策しているクリストフは、囚人を使ってサクヤのギアスの細かいデータを取ろうとする。サクヤは目の前に連れて来られたホッカイドウブロックで暮らす日本人にギアスをかけるようクリストフに命じられるも、ギアスをかけてしまうとすぐさま実験台として殺されてしまうことを知っているため、なかなかギアスをかけることができない。すると、業を煮やしたクリストフが日本人たちを殺してしまう。
クリストフの冷徹な行動に、いずれにしても日本人たちは殺される運命であることを察して、サクヤが絶望を感じていると、アッシュが操縦するナイトメアフレームが研究所内に侵入。クリストフは実験を一時中断し、アッシュを止めるべく出撃する。かつてアッシュに戦い方を教えるなど鍛えたクリストフだったが、アッシュに苦戦。すんでのところで命からがら逃げる――というストーリー。
アインベルクのシュヴァルツリッター「黒のルーク」であるクリストフは研究者としての一面を持ち、貴重な実験材料として捕らえたサクヤを目の前にして“マッドサイエンティスト”な顔を見せる場面で、吉野の名演がさく裂。ネチネチと攻める口調や見る者をイラつかせるセリフ回しなど、吉野にしかできない演技でクリストフの異常さを表現した。これまでの狡猾でひょうひょうとした人物像とは別人のような変わりように、視聴者にも底知れない恐怖を感じる一方、その熱演に心をつかまれたようで、意外にも(?)クリストフファンが急増。
SNS上では「今回はクリストフがいきいき。吉野さんの声もあっている」「クリストフめちゃくちゃ良い」「なんかクリストフが好きになった。あんな不健康面のマッドサイエンティストのくせに肉弾戦とかKMF戦イケるとかギャップが良過ぎる」「味のあるいいキャラでしたね。やってることはクズなんだけど、いちいちかっこいいから困る」「サイコっぽいのにどこか人間味があったクリストフのおっちゃんが推せてしまう」といった声があふれた。
◆文=原田健
※天崎滉平の「崎」はタツサキが正式表記
https://www.disneyplus.com/ja-jp/series/code-geass-roze-of-the-recapture/
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