太一「お前の物差しで勝手に人の人生、測んじゃねぇよ」
映研メンバーと新入生との食事会に太一と航平、マヤも参加した翌日、太一がベンチに座っていると、マヤが現れて航平から借りていた太一のノートテイクのノートを差し出す。太一が懐かしいと言ってノートを見ていると、マヤが「きったな」と言う。太一がびっくりするとマヤは「文字も絵も判別不能、ちゃんと講習も受けてないのにノートテイクって、あなた舐めてんですか?」と言う。
そこにヨコが通りかかり、昨日は楽しかったと太一とマヤに声をかけていく。マヤはヨコを眺めながら「あの人、何も悩みなさそうでお気楽でいいですよね。どんなふうに生きてきたか想像つくって言うか。まあ、何の苦労もなく育ってきたんでしょうね」とつぶやいて立ち去ろうとする。太一がため息をついて「待てよ」と呼び止めると、マヤは驚いて振り向く。太一は「苦労してないなんて勝手に決めつけんなよ。よく知りもしないのに、お前の物差しで勝手に人の人生、測んじゃねぇよ」と言うのだった。
自分のことよりもヨコのことで怒るところが友だち思いな太一らしく、胸を熱くさせられた。SNSでも「太一が怒ったのはヨコを悪く言われたからってのが太一なんだよなぁ」「字が汚い言われても怒らないのに友達のこと悪く言われたら怒る太一…ええ子や」「友達の事言われて怒るとこが太一だよな」とコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳