Snow Man・岩本照が主演を務めるミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のプレスコール取材会が8月17日に東京国際フォーラムにて行われ、岩本の他、共演の仙名彩世、吉田栄作、演出・翻訳・訳詞の上田一豪が登壇。再演が決まったときの気持ちや稽古中の印象的なエピソードなどについて語った。
姿を偽る若き天才詐欺師の、世界を股に掛けた痛快な逃走劇
同作は、1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jrによる自伝小説「世界をだました男」を基に製作された映画のミュージカル版。映画版ではスティーブン・スピルバーグが監督を務め、主役の天才詐欺師をレオナルド・ディカプリオが、彼を追うFBI捜査官をトム・ハンクスが演じた。
ミュージカル版は2009年7月にシアトルにて初演され、その後2011年にブロードウェイへ進出している。日本では、2022年に岩本主演で初めて上演され、好評を博した。
初演に続き、主役の若くハンサムな天才詐欺師フランク・ジュニア役を演じるのは岩本。FBI捜査官ハンラティ役には吉田が続投となり、岸祐二、春野寿美礼、生田智子、阿部裕らミュージカル界の実力者も再び顔をそろえている。
そして、ヒロインのブレンダ役には、新たに元宝塚歌劇団花組トップ娘役・仙名が抜てき。作品にフレッシュな風を吹き込む。
岩本照、即答で「ぜひやらせてください」とお願い
再演が決まったときの気持ちについて、岩本は「純粋にうれしかったです。自分がやらせていただいたお仕事で、『もう1回どう?』という機会もあまり経験したことのないことだったので。思い返したときに、『やんなよ』『いいと思うよ』と言っている自分がいて、“確かにな…”となったので、即答で『ぜひやらせてください』みたいな感じでお願いさせてもらったのは覚えています。そこからここに来るまですごく時間が早かったなという思いがあります。それだけ充実した日々を過ごさせてもらっているんだなという感じです」と振り返る。
続けて岩本は、「(キャストの)皆さんがその日その瞬間に投げてくれるエネルギーを僕が受け取って、ぐしゃぐしゃにしながらお客さんに届けるみたいな感じの、“キャッチャータイプ”で動いているので、“こうやろう”とあまり決めずに板の上で過ごさせてもらっているなというふうに思います」と、舞台への臨み方を明かした。
吉田は「再演の話をいただいて、まず頭に浮かんだのは岩本照くんの顔でしたね。やっぱり(岩本が)誰よりもこの再演を望んでいたんじゃないかなと勝手に思っていて。ステージ上でスポットライトを浴びて輝く照くんを誰よりも近くで見たいなと」と岩本に笑顔を向ける。
そして、「前回40公演やってましたから、そこでのコミュニケーションと信頼関係があって、今回はさらに深めることができた稽古の日々だと思いますし、仙名さんをはじめ再演からのキャストの人たちも新しい風を吹き込んでくれているので、さらにパワーアップしたステージになるのではないかと。ご期待ください」と呼び掛けた。
本公演より仲間入りした仙名は、出演が決定した際の気持ちを問われ、「素直にうれしかったです。この作品は本当に華やかなナンバーがたくさんありますし、ワクワクするシーンが立て続けに展開されていくので、見てくださるお客様は心が忙しいと思うんですけども、我々に身を任せていただけたらいいなと思いながらお稽古していました」と答えた。
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