後藤真希の原動力とは
――ここまで音楽関係の話題でしたが、25の記念企画はそれに限ったことではないんですよね?
もちろんです。モデルやファッション関係にも広げていくつもりですし、SNSでも何か企画があるかもしれませんね。あとはファンの方たちと直接何かをできる企画を作りたくて、これも喜んでいただけるものを考えているところです。
――25周年のこれからの活動に期待がかかりますが、今の後藤さんの原動力になっているものとは何でしょうか?
この楽曲たちをどう広めていくか。それを考えることが今一番楽しくて、実際にやれたこともそうですし、やるべきことが決まって準備に向かっている期間もすごく充実した時間になっています。そうしたことで言えば、この楽曲たちが今の私の原動力ですね。
――刺激を受ける相手ではどうでしょうか?
私の場合、特定の相手はいないんですよね。物事を見るような感覚で頑張っている人を見ると「自分も頑張ろう」という気持ちになります。例えばライブ映像を見ていたり、テレビを見ていたりしたとき、誰かの頑張りが見えた瞬間に刺激を受ける感じです。
デビューから25年「今の自分は心の余裕が大きい」
――13歳でデビューして、年齢を重ねたことでの変化は何が挙げられますか?
人見知りだったのは年々なくなって、人と積極的に交流できるようになったと思います。ハロー!プロジェクトの頃や20歳ぐらいのときって、他のアイドルや歌手と比べて自分はどうなんだろうって、そういうのがすごくあったんですよね。でも、年齢が増すごとに“自分は自分”という気持ちになってきて、今は自分の好きなことができていればいいっていう、心の余裕がすごく大きいです。
――モーニング娘。のときは張り詰めていた感じでしょうか?
どうしてもそうなりますよね。モーニング娘。は「ASAYAN」(テレ東系)のオーディションから生き残りを懸けて生まれたグループで、外に対してだけでなく、グループのメンバーもライバルという雰囲気でした。人数も増えていって、ハロー!プロジェクト全体で見たらグループも増えて、それがライバルという感覚だから結構きつかったですよ。そうした中にいたから比べる癖がついてしまっていたんですけど、それがほどけた今は気持ち的に余裕ができて、自分らしくやりたいことをやるという意欲が湧いています。
――2025年9月の誕生日には40歳を迎えます。どんな40代を思い描いていますか?
見た目についてはうれしいことを言っていただける機会が多いので、できるだけキープしたいと思っています。中身の方はもっと成長して、頑張れることがたくさんあると思っています。鈴木亜美ちゃんが私の年上で、すごくすてきな40代になっているんですよね。私も負けないように頑張りたいです。
◆取材・文=鈴木康道