「いいのか？」と心配したり、箸を渡したり、さりげなく優しい宝
宝が「いつもの」と注文すると大進も嬉しそうに「先輩と同じので」と注文する。宝が心配して「いいのか？まあ、この店で1番うまいけど、でもお前はもっと普通の…」と言いかけるが、大進は「いえ、同じので」とほほ笑む。
「激辛お待ち」といかにも辛そうなラーメンが出てきて、大進は両手でラーメンを持って「赤…」と方針状態で見つめる。宝は大進に箸を渡しながら「だから普通のにしとけって言ったろ」と言う。宝がいただきますをしてラーメンを食べ始めると、大進は覚悟を決めて「食べます」と言って、いただきますをして食べ始める。
宝が見守っていると、大進は一口麺をすすりあげるとむせてしまう。宝は吹き出し、大進は「からっ」と言ってぱちぱちとまばたきしながら水を飲む。そのようすに宝は大笑いし、大進はからがりながらも宝の笑顔を見てほほ笑む。宝が「無理そうならやめとけよ。俺が食うから。注文し直すか？」と聞くと、大進は「いえ。からくてもおいしいのはわかるけ」と答え、宝は「そうか、根性あるじゃん」と言うのだった。
大進の“いわんこっちゃない”な展開と小動物のような反応がかわいい。そして、激辛メニューを心配したり、箸を渡したり、無理なら食べるからと言ったり、宝がさりげなく優しくて、実は大進のことが大好きだなと思わせるようすにも激萌えさせられた。
◆構成・文＝牧島史佳
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