原作・誉田哲也コメント
私はこの『Qrosの女』以外にも、マスコミや情報社会に関する小説を書いてきました。
それらの多くは「人間が心の奥底に持つ『知りたい』という欲求、その醜さといかにして向き合うべきか」というテーマを内包し、それに応える形でメッセージを発するものでした。
でも正直、そういう物語は、キツい。人間の本性を晒すだけで、救いがない。だったら、と思って書いたのが、この『Qrosの女』です。
確かに「厳しい真実」を突き付ける物語は必要ですが、たまには真逆の「優しいうそ」の物語があっても、いいんじゃない? そんな気持ちで、この作品を書きました。魅力的なキャストがそろいました。原作同様、ドラマも楽しんでいただけたら幸いです。
プロデューサー・森田昇コメント
今も昔から変わらず芸能人・政治家など著名な人々のスキャンダルが、世の人々の注目を集め話題になってきました。それらの記事がSNSの力によってさらに拡散し情報は盛られ、一般の人々がその対象をたたくこともよく見られます。
これらの現象は大変現代的であり、まさに今を表していると思われます。そんな今だからこそ、「Qrosの女」はやるべき作品であり、ドラマを通してこれらの現象の怖さや難しさを描ければと思います。
とはいえ、社会を告発する堅い側面ばかりでなく、原作小説のミステリアスなストーリーに、昨今のスキャンダルなどのネタを織り込ませながら最高のエンターテインメントを作りたいと思います。そして今回、桐谷さんをはじめ強力な役者さんが数多く参加してくれることになりました。
さまざまな業界でうごめく癖のあるキャラクターがたくさん登場し楽しめます。今だからこそ見たいと思わせる、まさに現代を斬るエンターテインメント作品です。
ユニバーサル ミュージック