三島フトシ役/荒木飛羽 コメント
三島フトシを演じさせていただきました荒木飛羽です。三島役のお話をいただいた時にすぐに原作を読みました。三島たちの住んでいる田舎特有の閉鎖的な社会の中で家族や友達、学校で関わる人たちが、とても個性的で登場人物一人一人が気になりました。
特に三島が抱いていたかわいいものに引かれたり、青春の真っただ中での葛藤、そのような気持ちを僕自身も抱いたことがあり、自分に正直に生きることがどれだけ難しいかをどのように表現していこうかと考えました。
演じる上で、とにかく三島の日常を意識することを大事にしました。会話や行動に表すのではなく、田舎社会の日常を一部切り抜いただけということを意識しながら現場に挑んでいました。
僕自身もひと夏の思い出となる撮影で、とても思い入れのある作品になりました。たくさんの方に愛される作品になってほしいです。
原作者/永井三郎 コメント
正直不安でした。10年以上前の作品ですので、だいぶ常識や見方も変化しているので、いまさら感はないかなと。でも、思春期の敏感さとか悩む姿はいつの時代でも誰でも思い当たるものだと思うので、そういう点に共感していただけたら幸いです。映像化に携わっていただけた方々に感謝しております。