櫻坂46の9thシングル「自業自得」の“BACKSメンバー”が、8月23日から25日にかけて千葉・幕張イベントホールで行われたライブ「9th Single BACKS LIVE!!」に出演。3日間にわたり会場を盛り上げ、計19曲をパフォーマンスした。
小池美波、憂いに満ちた表情でセンターに立ち「ソニア」披露
オープニングの「Overture」を終えるとステージ上に石森璃花が登場し、深々とお辞儀をする。若干緊張した表情を浮かべながらも、美しいピアノの音色に導かれるように「確信的クロワッサン」をひとりで歌唱し始めた。彼女の優しい歌声に、会場のオーディエンスは静かに耳を傾ける。石森が安心の笑みを浮かべると、そこにほかのメンバーが加わって本格的にライブがスタート。まるで満開の桜のような柄にもみえる衣装を身にまとったBACKSメンバーは、満面の笑みでこの曲の世界観を観客と共有していく。
続く「ソニア」では6月の東京ドーム公演から活動を再開した小池美波がセンターに立ち、憂いに満ちた表情を交えながら美しいフォーメーションでこの楽曲を見事に表現。「美しきNervous」ではセンターの向井純葉が随所であおりを入れながら、アリーナ後方まで延びた花道を目一杯使って盛り上げ続けた。
最初のMCでは石森が「久しぶりに、みいさん(小池)センターで『ソニア』を披露させていただきました」と口にすると、小池は「『ソニア』を約2年ぶりぐらいにパフォーマンスさせていただきましたが、皆さんからも観たいと聞いていたので、ここでできることも、このメンバーでできることもうれしくて」と喜びを伝える。
また、石森は3日目にして初公開の情報として「私がオープニングで『確信的クロワッサン』を歌わせていただいたんですけど、そこでのピアノの伴奏をなぎちゃん(小島凪紗)が弾いてくれました!」と発言。これを受けて、小島は「Buddies(櫻坂46のファンの呼称)の皆さんの前でピアノを弾くのが(3月の)『おもてなし会』以来。こうして皆さんに璃花の素敵な歌声を、私のピアノとともにお届けできてうれしかったです」とうれしそうに語った。
ユニットブロックで「Don't cut in line!」「ジャマイカビール」「風の音」を披露
和やかなMCを終えると、遠藤理子がセンターに立つ「車間距離」からライブは再開。普段のイメージとは異なるクールさを強調した表情やパフォーマンスは、彼女にとっても大きな挑戦と言えるもので、3公演を通してその課題を見事にモノにできたのではないだろうか。
続く「無念」では小島を中心に、情熱的な歌とダンスでこの曲の世界観を構築。「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」では糸を使った演出を交え、センターの幸阪茉里乃が恋にウキウキする主人公の心情を弾ける笑顔で表現してみせた。
ライブ中盤は小田倉麗奈を中心に大人びた表情と佇まいを提示する「Don't cut in line!」から、ユニットブロックに突入。オリジナルバージョンにも参加する遠藤光莉がセンターに立ち自身の成長ぶりをアピールする「ジャマイカビール」、一期生の小池や上村莉菜、齋藤冬優花に三期生の石森、小島を加えた5人で原曲に新たな魅力を注ぎ込む「風の音」と、特別感が強い編成と選曲で、観る者を大いに楽しませた。
ユニットブロックを終えるとブルー基調の衣装に着替えたメンバーが姿を現し、キレのあるダンストラックへ。クライマックスでは石森がステージ床から飛び上がって登場し、ダイナミックなダンスを披露する。その流れから「泣かせて Hold me tight!」へと突入すると、センターの武元唯衣を筆頭にキレのあるパフォーマンスを展開。
照明が落とされた曲中盤には通常よりも長めの間奏が用意され、赤いスクリーンの前に激しく踊るメンバーのシルエットが浮かび上がる演出で観客を惹きつける。さらに大沼晶保がセンターに立つ「隙間風よ」では、彼女らしい躍動感を活かしたダンスで会場のBuddiesを圧倒した。