スースク泥酔で、各キャラの個性が爆発!
王国を追放となったスースクは、酒場でヤケ酒。酔っ払ったハーレイは、吟遊詩人(CV:石毛翔弥)の歌が自分たちのことを示していることに気づき、歌うのをやめるように要求。するとそれをきっかけに、スースク内での大喧嘩が勃発する。デッドショット(CV:山口令悟)とクレイフェイス(CV:福山潤)が暴れ出し、さらにはピースメイカー(CV:子安武人)までもがバトルに参戦。我慢強く傍観していたリック・フラッグ(CV:八代拓)までもがキレてしまい、酒場は半壊するのだった。
酒場でのシーンでは、キャラクターそれぞれの酔い方が分かって面白い。デッドショットはわりと王道で、口の悪さはそのままに、ベロベロになって潰れるだけ。ハーレイはやさぐれ度がアップし、リックや吟遊詩人に絡んでいく面倒なタイプ。ピースメイカーは一見するとしっかりとしていて酔っていないように見えつつ、じつは下半身は“真っ裸”というド級の変態性を見せつけた。そんななかで、もっとも印象的だったのはクレイフェイス。女性客を相手に泥人間であるクレイフェイスならではのエンターテイメント性あふれる自慢の一発芸を披露するのだが、あいにくとここは異世界のためにあえなく撃沈。現実世界であれば、かなりウケた気もするだけに残念だ。これにはSNSでも「現実世界では鉄板ネタだったんだろうね」「完全にスベってるw」などの声が寄せられていた。
リック、女王&上司にブチ切れて真の仲間に!?
翌朝、酒場で目覚めたスースクは、リックの提案によってゲートまで向かう。ゲートで時限爆弾をリセットし、これからキング・シャークの奪還に向かおうとするが、そこへアマンダ・ウォラー(CV:くじら)から無線通信が入る。リックからの現状報告を受けたアマンダは、ミッション達成は困難と判断し、リックのみに帰還命令を出し、クレイフェイスの首に仕込まれている爆弾を爆発させる。続けてハーレイの爆弾も起動しようとしたその瞬間、王国内で戦闘が行われている様子を確認したリックは、ミッションの続行を懇願。アマンダは、24時間で結果を出すことを条件に、ひとまずハーレイたちを生かすのだった。
ここではアマンダの非情さが浮き彫りになったとともに、リックの漢気にも注目したい。アマンダの部下であるリックは、これまでスースクの面々とは一定の距離を置き、あくまで監視役として振舞ってきたが、ここへきて明らかな変化が見てとれる。キング・シャークの奪還について理由を問われたリックは、この世界に残すと迷惑がかかると嘯いていたが、実際のところは彼を助けたいからというのが本音なのだろう。これまでアマンダの命令に忠実だったリックだが、無線通信後には「いけ好かない女王にも、無茶な命令をしてくるババアにも、必ずほえ面をかかせてやる!」と本音をぶちまけており、異世界と現実世界の両方で中間管理職をこなしてきたストレスが頂点に達したとも言える。いずれにしろ、これでリックは名実ともにスースクの仲間入りを果たしたのは間違いないだろう。クレイフェイスも当たり前のように生きており、スースクはまだ誰ひとり欠けていないだけに、ここからの逆襲が楽しみとなる一幕だった。これにはSNSでも「死ぬわけないって知ってたw」「よく考えれば泥だもんなあ」などの声があがっていた。さて次回第9話は8月30日(金)放送予定。楽しみすぎて、今から待ちきれない!
◆文/岡本大介
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