コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、篠原知宏さんの作品「嫁姑の推し活」だ。本作は、今流行りの“推し活”を題材にしており、WEBザテレビジョンで連載されている人気作品である。作者の篠原さんがX(旧Twitter)上に投稿したところ9月1日時点で4.5万以上のいいねがつく反響が集まり、SNS上でも話題に。また、書籍化が決まり、10月31日に発売予定の注目作品だ。今回は作者の篠原知宏さんに制作の背景を伺った。
顔合わせの日に発覚したまさかの事実
二郎と莉子は結婚を控えたカップル。莉子はボーイズグループ「Nebula(ネビュラ)」の熱狂的なオタクだった。
ある日、二郎の両親に結婚の挨拶をしに顔合わせに向かう2人。その電車の中で「Nebula」の生配信が12時にはじまる知らせをうけ、莉子は動揺。しかし、大切な日だからと妹に録画してもらうことで落ち着いて義両親の元へ向かうのだった。
そして、はじめて顔を合わせた二郎の両親。しかし、なぜか義母・朱実 の様子がおかしかった。
12時になり、ついにその場から離席する義母。その様子に二郎は「具合が悪いんじゃ…」と心配するが、莉子はあることに気が付く。
義母の後を追った莉子は、義母が「Nebula」の生配信を見ているのを発見する。そこで2人は同じメンバーを推している同担だと気付き、すぐに意気投合した。
その後、無事に二郎と莉子は結婚し、嫁姑の関係となった2人は仲良く同じ熱量で推し活を楽しむ。
CDの開封式、ランダムグッズで推しが手に入らずSNSでの交換にチャレンジ、SNSでオタ友を作りオフ会に参加、推しとのオンライントーク、本人不在の生誕祭、全国ツアーに初の遠征など リアリティのある推し活の内容に、思わず共感する人も多い本作。思わずクスっと笑えるコメディ部分も作品の魅力だ。
実際に漫画を読んだ人達からは「気持ち分かる」「友達に教えて貰ってめちゃくちゃ面白かった!」「一気読みしてしまった」「これは胸熱だよねwww」「みんな読んでほしい」「めちゃくちゃ笑いながら読んだ」「全話共感しかない」と、いった声が多くあがっている。
今回は、作者・篠原知宏さんに『嫁姑の推し活』の制作について話を伺った。
作者・篠原知宏さんの創作背景とこだわり
――「嫁姑の推し活」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
自分自身推し活をしていて、その中で感じた楽しさやあるあるを描きたいと思ったのがきっかけです。
界隈によりますが推し活をする人達の年齢の幅広さも魅力に感じたのでそこも表現出来ればと思いました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?
嫁姑の関係や推し活の解像度もそうなのですが、姑と舅、嫁と夫、家族全体の仲の良さやSNS友達との関係も見てもらえたら嬉しいです。
――この作品は、推し活の解像度の高さや実際に推しがいる人が共感できるポイントの多さも見所だと思います。ストーリーを作る上で何か参考にされたものがあるのでしょうか?
自分自身の経験や、周りで推し活をしている身内や友達と話をして参考にしました。
――篠原さんが考える“推し活”についてお聞かせください。
言葉で表すのは難しいのですが、日常生活の中で喜怒哀楽全ての感情を注げるエンターテイメントだと思います。
――この度、10月31日に単行本「嫁姑の推し活」の発売が決定となりましたが、書籍化が決まった際の感想をお聞かせください。
連載を始めた時は書籍化をするとは思ってなかったので本当に嬉しかったです。担当編集さんや楽しく読んでくださった読者の方々のおかげだと思いました。
――「嫁姑の推し活」の話の中で特に思い入れのあるストーリーやお気に入りのシーンがあれば理由と共にお教えください。
全部なのですが、強いて上げるとしたら嫁姑が遠征先の宿でお互い感謝を伝え合うシーンです。普段は推し活で繋がっている2人ですが、推し活がなくても根底の部分で仲が良いんだなと思い描いててじーんとしました(笑)。
――篠原さんの今後の展望や目標をお教えください。
身体に気をつけつつ今後も色々な作品を描きたいと思っています。
――最後に作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも読んでくださりありがとうございます!コミック化に際し、たくさん楽しいお話を描き下ろしましたので是非見てくださると嬉しいです。