香音と千賀健永(Kis-My-Ft2)がW主演を務めるドラマ特区「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」(毎週木曜深夜0:59-1:29ほか、MBSほか)が、9月5日(木)よりスタートする。同ドラマは、原作・池田聖子、漫画・久嘉めいらによる同名漫画を基に、夫と義両親に虐げられていた“サレ妻”が愛人に転生し、愛人の体で夫を着実に破滅へと導いていく、爽快な復讐劇。
このたびWEBザテレビジョンでは、“ゲス夫”の真山悠太を演じる千賀と、悠太の愛人・三井瑠奈と転生後の真山千里の2つの人格を演じ分ける香音にインタビューを実施。それぞれの役柄についてや互いの魅力、転生するとしたら何になりたいかなどを聞いた。
千賀健永、“おまうる”きっかけのオファーに「役づくりは特にしていない」
――まずは、それぞれの役柄についてお聞かせください。
香音:私は三井瑠奈という女の子を演じさせていただいています。悠太の愛人として、いわゆるギャラ飲みで生計を立てているような女の子なのですが、それよりも千里の中身をメインで演じることが多いので、復讐心や、自分(千里)と瑠奈を比べて沸き起こる感情などを意識しながら演じています。
千賀:悠太は「マヤマフーズ」という企業の御曹司で、裕福な家庭で育ったというのもあって欠けている部分が多く、早くに結婚して愛人もいながら、たくさんの人を傷つけて生きているキャラクターです。
――演じる上での難しさや、役づくりについてお聞かせください。
千賀:役づくりは特にしていないんです。というのも、僕の“おまうる”(「キスマイ超BUSAIKU!?」[2017-2023年、フジテレビ系]の企画内で、千賀が騒ぐ子供を諭すときに発言した「お前さ、うるさいんだよ」というセリフの略称)を見てオファーしてくださったので、あれで行けばいいのかなと思って、あれ1本で現場に行ったんです。結果、それでは駄目なんだと分かって、そこからはかなり大変な毎日を過ごしています(笑)。
現場に入る前には、世界観が近い韓国ドラマ「ペントハウス」を見ました。「愛人転生―」は、日本のドラマにあまりないような壮大な展開があって、そういった突然変わる展開を受け入れなくてはいけない部分もあったりするので、韓国ドラマを見て、表情の作り方とかを少し参考にさせてもらいました。
香音:私は、元々この原作漫画を読んでいたので、原作を参考に、瑠奈の中に入った千里の変化は、今も漫画をチェックして見比べながら演じています。悠太の前での千里はすごく弱い立場だったのですが、転生してからは爆発した状態で瑠奈に憑依しているので、どれくらいブチギレられるか、頑張らなきゃなと思っています。
――転生前の真山千里役を小島藤子さんが演じています。小島さんの演じる千里像もあると思いますが、その辺りはどのように意識していますか?
香音:藤子さんがいらっしゃる日に一緒にシーンを撮ることが多いので、最初に藤子さんのお芝居を見て、「あ、千里ってこの心情なんだ」と理解することもあって。放送には流れないけれど、演技としては一緒に一連でやっていることも多いので、その分すごくやりやすいです。
藤子さんと一緒に「このときってさ、悠太を恨んではいるけど一応好きじゃん?」「元々愛はあったわけじゃん?」など、いろいろと話しながら、入れ替わる瞬間や、まだ千里に成りたてほやほやの瑠奈としてのお芝居は、藤子さんに教えてもらうことが多いのですごくありがたいです。
役に共感する部分も…「私もするなら、そういう復讐をするタイプ(笑)」
――それぞれのキャラクターに共感できることや、ご自身との共通点があればお聞かせください。
千賀:大体共感できますけどね、僕は。サイコパスとかって思考が分からないから共感できないと思うんですけど、悠太のことを“最低”と思う時点で、少しはその心理を分かっているんだと思います。
世の中には、やっては駄目なこととか、ルールや常識、法律とかがあるじゃないですか。そういうものを取っ払っているのが悠太なんですよ。みんなルールを守って生きているけど、欲に忠実に生きたら悠太みたいになり得るから、どこか共感できるところがあるのだと思います。
香音:瑠奈や千里の生き方には、私としてはあまり共感する部分はないのですが、悠太に対する復讐とか“やり返し精神”には、私にも共感できるものがあるなと思いました。この物語の復讐の仕方は、思い付きで突発的にするような簡単なものじゃなくて、憎しみのこもったものじゃないですか。
内側から湧き出たものをちゃんと計画を練って実行しているので、それが逆に淡々としていて、復讐の仕方としてすごく綺麗だなと思っていて。私もするなら、そういう復讐をするタイプだろうなと思います(笑)。