「シンデレラになるのを拒否するヒロインって、新しい」
――かわいい年下王子様とのシンデレラストーリーかと思いきや、ドラマは冒頭から、ジュウォンの母に手切れ金を渡されたユンソが、「ジュウォンと2ヶ月以内に別れる」と約束する深刻なシーンから始まって、驚きました。
シン・ヒョンビン:シンデレラになるのを拒否するヒロインって、新しいですよね。だから前半の印象的なシーンは、どうしても別れのシーンになりますね。第1話でユンソがジュウォンに別れを切り出すカフェのシーンは、演じていてすごく悲しい気持ちになりました。第3話で二人の幸せな時代を回想するシーンも、見たらすごく切なくなったし。
ムン・サンミン:あ~、分かります。お互い、本心では別れたくないですからね。僕も第2話でユンソが倒れた後に、病室で二人がこれまでとこれからのことを話し合っているシーンが印象に残っています。撮影しているときも「いいシーンになったな」と思ったけれど、オンエアを見たときもやはり「いいシーンだな」と思いました。
シン・ヒョンビン:あのシーンは、すごく悩んだもんね。
ムン・サンミン:大事なシーンだから、たくさん話し合いましたよね。
シン・ヒョンビン:そうね。
ムン・サンミン:その甲斐あって、すごく良いシーンになったと思います。
シン・ヒョンビン:よくできました!(笑)
――その病院のシーンでユンソは、ジュウォンが自分に合わせるために密かに努力をしていたことを知ります。そして、今度は自分がジュウォンと別れるために努力すると決意。さらに、これまでデートで27回食事をしたから、別れのために27回一緒に食事をすることを約束します。それもあって、作中には食事のシーンも多いですよね。食いしん坊だというシン・ヒョンビンさんは、撮影中では何が一番美味しかったですか?
シン・ヒョンビン:たくさん食べたけれど、全部が美味しくて(笑)。中には編集でカットになってしまい、放送されなかった食事シーンもあるんです。実は私が一番美味しいと思ったのは、そのカットされてしまったシーンで食べたお寿司でした。
放送されたシーンでは、サムギョプサルも美味しかったな。食事は、ロケ先の食堂で作ってもらったり、小道具チームが作ってくれたり。制作チームが食べ物にすごく気を使ってくださったので、演技の助けになりました。