9月19日(木)よりスタートする荒木飛羽主演のドラマフィル「スメルズ ライク グリーン スピリット」(毎週木曜深夜1:29-1:59ほか、MBSほか※FODにて見放題独占配信)の制作発表会見が、9月12日に都内にて行われ、荒木の他、曽野舜太、藤本洸大、阿部顕嵐、澤田育子監督が登壇。撮影秘話や見どころを語った。
平成の閉鎖的なド田舎を舞台にした、少年たちのひと夏の青春物語
2011~2012年に「コミックBe」(ふゅーじょんぷろだくと)で連載された永井三郎の同名漫画を、連載終了から10年以上の時を経て実写ドラマ化する同作。自分のアイデンティティーに目覚めた主人公と、彼を取り巻く少年らが織り成すひと夏の淡い青春物語で、田舎特有の閉鎖的な社会の中で、“自分に正直に生きられる世界”を探す少年たちの姿を描く。
“髪が長い”という理由で同級生からいじめられている主人公・三島フトシ役を荒木、“本当の自分”を隠して学校生活を送っている桐野マコト役を曽野、バスケ部でクラスのムードメーカー夢野太郎役を藤本、どこか訳ありな様子もうかがえる都会から転任してきた社会科教師・柳田役を阿部が演じる。
澤田育子監督が堂々宣言「完璧だなと思っています」
会見冒頭、阿部は「まだ暑さが残っている中で、この熱いドラマを皆さんに見ていただけるのはすごくうれしいなと思っています」とコメント。荒木も「夏休みが終わったばかりなので、夏の学生感を味わっていただけたらなと思っています」と呼び掛けた。
曽野は「ワクワクしています。早く皆さんに見てもらいたいという気持ちでいっぱいで。僕らも見させていただいたんですけど、もう本当にみんなにいち早く届けたい」とはやる気持ちを抑えきれない様子。
藤本は「僕は地上波のドラマが初めてなので、すごく緊張している部分もありつつ、皆さんにどう思っていただけるんだろうという不安もありつつ、でもワクワクもしつつという感じです」と話した。
澤田監督は「皆さんに見ていただいて初めて作品としては完成するのかなというふうに思っているんですけれども。でも正直なところ、先ほど6話までが完成しまして、私やプロデューサーやスタッフで一緒に見て、完璧だなと思っています」と手応えを明かした。
8月の猛暑の中、泊まり込みでのロケが行われた同作。撮影中の印象に残っている出来事について、荒木は「みんなが初めて会ったのが本読みのときで、みんなかしこまっているというかガチガチな感じで。でも、現場はすごく明るくてワイワイしているし、本読みのピリピリした空気じゃなくて良かったなって。川に入ったりとかして、楽しかったです」と振り返った。
曽野は、「ロケ地が山梨県で自然豊かなところでして、1回大雨で撮影がちょっと止まっちゃったときがあったんですよ。いつ晴れるんだろうなと思いながら昼ご飯を食べていて、ちょっとずつ天気が良くなっていたんです。それで、窓からよく見てみたら、虹が僕らのロケ地の麓からわーってかかっていて、かつそれが二重だったんですよ!二重の虹って見たことあります!?ないですよね!?それぐらいレアな、超ハッピーな幸せな出来事がありまして、このドラマも大成功するんちゃうん?と思いました」と興奮気味に語る。
さらに、澤田監督が「そのダブルの虹のときは、慌ててカメラを回して本編で使ってます」と告白すると、「そうなんですか!?すごい!」と大喜び。荒木や阿部も「めちゃくちゃきれいだった」「みんなで写真撮った」と当時を思い返し盛り上がっていた。
また、阿部が「飛羽と一緒に、結構序盤の方に、プロデューサーさんと温泉に行きましたね」と話すと、荒木も「サウナやばかったですよね。足元から出る…」と楽し気。
阿部は「そう。椅子が熱くて座れなかったという思い出があります(笑)」と続き、「あと、撮影現場の近くの蕎麦屋さんがおいしくて、3日間連続で行ったという、すごくどうでもいい情報をここに置いておきます(笑)」と笑顔を見せた。