クライムサスペンス「3000万」・あらすじ
コールセンターの派遣社員として働く佐々木祐子(安達祐実)は、家のローン、子育てなど悩みは尽きない。高圧的な上司にも耐え、先が見えないながらも日々の暮らしを成り立たせようと必死に生きている。一方、夫・義光(青木崇高)は、大した稼ぎもないのに“なんとかなる”と楽観的な態度を繰り返し、祐子はいら立ちを隠せないでいる。
唯一の生きる喜びは、息子・純一(味元耀大)の存在。習いごとのピアノに熱中する姿が愛おしく、誇らしい。でも日々の生活はギリギリ。ほんの少しでも楽な生活を送りたいと願っている。
そんな中、佐々木家をある不幸が襲う。それをきっかけに、ちょっとした出来心で選択を誤ったことで、その後の生活は一変することに。祐子たちの目の前に次々と現れるクセ者たちが、平穏な日常を狂わせていく。
行くも地獄、帰るも地獄…悪魔のささやきに耳を貸したとき、人はどうなってしまうのか。欲望、願望、希望…人々が潜在的に抱える望みや欲をむき出しにして、物語は混沌へと突き進んでいく。