”店主”北村一輝×”キャバ嬢”福室莉音のまるで“すれ違いコント”な第2話にほっこり<おっちゃんキッチン>
北村一輝が主演を務めるミニドラマ「おっちゃんキッチン」が民放公式テレビ配信サービス・TVerとTVer公式SNSで配信中だ。9月13日に配信開始となった第2話では、福室莉音演じるキャバクラ嬢の結花が、おっちゃんキッチンにやってくる。今回もすれ違いコントのような店主と客のやりとりが繰り広げられた。
「おっちゃんキッチン」とは
TVerとKDDIによるコンテンツ共同制作プロジェクトが始動。
その第一弾作品となる本作は、北村演じる“おっちゃん”店主が営むこぢんまりとした居酒屋を舞台にした配信ミニドラマ。“おっちゃん”の決め台詞「おまち丼(どん)さま」を合言葉に提供される、心を満たす丼グルメと共に、自身の悩みの解決につながる糸口をその丼から得る若者の姿や、若者たちとの手探りなコミュニケーションを通じて自身の“アップデート”を目指す店主の姿が描かれる。
横型動画をTVerで、縦型動画をTVer公式SNS(TikTok、YouTubeShorts、LINEVOOM、X)で、それぞれ視点の異なるストーリーとして展開される。
今クールドラマ3本出演の福室莉音がゲスト
料理の腕は一流で顔も男前だけど、恐ろしいほどに無口な店主の学(北村一輝)が営む小さな食堂を舞台にしたミニドラマ「おっちゃんキッチン」。第1話が9月6日に配信されると、視聴者から「とにかく北村一輝さんが喋らない」「主役なのに斬新すぎる」「おっちゃんとお客さんの考えている事が違っていてメッチャ面白かった」という声が上がった本作の第2話が配信開始となった。
今回のお客さんは、21歳のキャバクラ嬢・結花(福室莉音)。ふらりと「おっちゃんキッチン」にたどり着いた彼女は、学に案内されるままカウンター席に座る。相変わらず無口な学だが、“待ってました感”がなくて結花には逆に好印象だった様子だ。
福室莉音は2021年に俳優デビューを果たし、現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」では主人公・寅子(伊藤沙莉)が通っていた明律大学女子部法科の後輩役で出演した。7月クールのドラマでは、「サバエとヤッたら終わる」(TOKYO MX)、「素晴らしき哉、先生!」(ABCテレビ・テレビ朝日系)、「嗤う淑女」(東海テレビ・フジテレビ系)と実に3本の作品に出演しており、前回のゲスト・杏花と同様にブレイク必至の若手俳優だ。
そんな福室が今回演じる結花は竹を割ったような性格。親子ほど年の離れた学に対しても物怖じせずにタメ口でどんどん話しかけ、戸惑わせる。学が喋らないため、ほぼ一人語りで台詞量も多いが、演じている感が一切ないナチュラルな福室の芝居が光った。学が作る料理のあまりの美味しさに小躍りする様子も愛らしい。
まるで“すれ違いコント”な店主と客のやりとり
一方、相変わらず無口な学。そんな学の考えていることをお客さんが間違って解釈し、どんどん話を進めていく“すれ違いコント”のような展開が面白い。
今夜のお通しはジャコとアーモンドを乗せた焼きナスのお浸し。「最近イライラしてたからジャコのカルシウム嬉しい。もしかして気づいてくれた?」と結花は喜ぶ。…が、そんな察知能力は持ち合わせていない。ただジャコが余っていただけだったが、学は結花の問いに適当に頷くのだった。
続いてはメインの丼だが、またもや買い出しを忘れていた学。焦りつつ、結花の連絡を返さない彼氏に対する愚痴を聞く中、ある曲のフレーズを聞いてアイデアがおりてくる。その曲とは、現在若者を中心にヒットしているCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」。それをヒントに学は余っていたブリの大根を白米にのせた丼を完成させる。
ぶりの旨味と煮汁が染み込んだ大根を食べた結花は、この料理を通して「彼氏を大人の男に育て上げることもできる」と学が教えてくれたとここでも勘違い。全くそんな意図はなかった学だが、喜んでいるならいいかと納得して結花を送り出した。
一方、学も結花とのやりとりから、相手と心を通わせるためには自分から染まっていくことが大切だと学び、「ブリンバンバンボンって曲 流行ってるんだ」と娘にメッセージを送る。今回もゆるりと観れて、心がほっこりする内容だった。
■文/苫とり子