航平「太一、今までノートテイクしてくれてありがとう」
航平は、太一に「俺が、大学辞めるって言ったらどうする?」と言われた日から、太一がどこかに行ってしまうのではないかという予感を抱いていた。
放課後、待ち合わせした航平と太一。話の流れから太一は、ついに大学を辞めることを航平に告げる。申し訳なさそうにする太一に、航平は「太一、今までノートテイクしてくれてありがとう。俺も大学でがんばるから、太一も新しい場所でがんばってね」とエールを送る。
太一はぶっきらぼうに相槌を打ち、「腹減ったな、そろそろ帰るか」と立ち上がる。航平は太一の手を取って引き止めて太一を抱きしめると、太一は泣きそうになるのをぐっと堪えるのだった。
やりたいことを見つけた太一と彼を応援する航平はとても前向きな姿だが、ノートテイクを通して交流していた時間が終わりゆくことがとてもさみしく、切ない涙がこみ上げてきた。
◆構成・文=牧島史佳
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