“毎年9月の第3土曜”に設定されている「バットマンの日」を祝うべく、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」では9月21日(土)に「ダークナイト・トリロジー」ことクリストファー・ノーラン監督の三部作 「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」が放送される。今回は生誕85周年の「バットマン」シリーズの魅力を紹介する。
“表の顔”は大富豪…“裏の顔”はスーパーヒーロー
アメコミを代表するスーパーヒーローの一人、“バットマン”。1939年3月30日に発売されたコミック「ディテクティブ・コミックス 27号」で初登場したバットマンは、たちまち人気となり、翌1940年にコミック「バットマン」が刊行された。
バットマンの本当の名前は、ブルース・ウェイン。ゴッサム・シティにある大企業「ウェイン・エンタープライズ」のオーナーを務める億万長者である。幼い頃、目の前で両親が強盗に殺害されてしまい、執事のアルフレッド・ペニーワースが彼の面倒を見て、福祉関係や雇用拡大などにも尽力する慈善家に成長した。そして、それは表の顔であって、裏の顔としては両親の命を奪った犯人たちへの復讐(ふくしゅう)のため“バットマン”として戦っている。
バットマンの特徴としては、生まれ持って特殊能力があるわけではなく、コウモリを模したマスクとコスチュームを着用した普通の人間に他ならない。ただし、バットモービル等の高性能ガジェットを生産する「財力」と「科学的知識」、強靭な肉体を作る「鍛錬」によって、誰もまねできない唯一無二のヒーローとなった。両親が殺害されたのを目撃していることから、悲観的な面があり、その“宿命”を背負っているところ、悲哀を感じるところも多くの人がバットマンを支持する理由にもなっている。
そんなバットマンを世界中で祝う記念日が「バットマンの日」。2024年9月21日で85周年を迎え、東京・渋谷PARCOの横にあるビルボードに“バッドシグナル(バットマンのマーク)”が点灯される。これは80周年の時に続いて5年ぶりのことになる。それに先駆けて9月19日から10月6日までの期間にPOP UP STOREが開催されるなど、いろんな所でお祭り的なイベントが行われ盛り上がること必至だ。
さて、コミックの「バットマン」は、テレビドラマやアニメにもなり、1966年にアダム・ウェスト主演の「バットマン」が公開されたのをはじめ、映画化も多くされてきた。1989年公開のマイケル・キートン主演、ティム・バートン監督による「バットマン」は、ゴッサム・シティを牛耳る犯罪組織の幹部“ジョーカー”をジャック・ニコルソンが演じ、キートンのバットマンとの対決も見応えのあるものに仕上がっていた。プリンスによる主題歌、劇中歌も強烈なインパクトがあった。新しいところだと、2022年公開の「THE BATMAN-ザ・バットマン-」も「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンによるバットマンの陰鬱な雰囲気が独特の世界観を生み出し、大きな話題となった。
バットマン誕生に至る経緯が描かれた「バットマン ビギンズ」
多くの名作がある中でも、“バットマン”ファン、“アメコミ”ファンにとって欠かせないのが「ダークナイト・トリロジー」だ。「メメント」(2000年)、「インソムニア」(2002年)を手掛けたクリストファー・ノーラン監督による三部作で、第1作「バットマン ビギンズ」が2005年に公開された。主演を務めたのは「アメリカン・サイコ」(2000年)や「マシニスト」(2004年)などで高い評価を得ていたクリスチャン・ベイル。ヴィラン“ラーズ・アル・グール”をリーアム・ニーソンが演じ、渡辺謙も出演。原作コミックには登場しないウェインの幼なじみでゴッサム地方検事局に務めるレイチェル・ドーズをケイティ・ホームズが演じた。資産家の両親を失ったウェインが、弱者を痛めつける悪を倒そうと決意し、終わりのない旅へ。そして世界中を放浪してたくましく成長した彼は、バットマンとして犯罪の渦巻くゴッサム・シティの裏社会に身を投じた――。そんなバットマン誕生に至る経緯が描かれている。
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