コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、月刊ガンガンJOKER(スクウェア・エニックスより)で連載中の人気作「スミごもりの炭女魔王は最強従者に恋焦がれます」をピックアップ。
作者の秋タカさんが8月21日にX(旧Twitter)で同作を投稿したところ、そのツイートには1.9万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、秋タカさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
心機一転、新米魔王として奮闘する少女の物語
魔法学院に通うスミは幼い頃から、緊張すると反射的に暗黒めいた言動をしてしまう「暗黒中二病」が発動し、「炭女(すみじょ)」というあだ名とともに周りの人を怖がらせ遠ざけてしまっていた。
そんななか、亡き魔王の側近として後継者を探しに来ていた魔界人・ギタかから「その振る舞いこそ、私がお捜ししていた魔王様そのもの」と声を掛けられ、スミは魔界の新魔王に任命されてしまった。
実はスミは魔王と人間の間に生まれたハーフで、魔王の継承権があるということだった。スミは断れない性格なのもあり、「いっそ心機一転、がんばって魔王してみよう」「すごい魔王になったら、みんな仲良くしてくれるかもしれないし…」と一念発起したが、威圧感と迫力あるセリフとは裏腹に、内心は臆病者の炭女のままだった。
対してギタは、「私は恐怖される最強の竜。恐怖の魔王をスミ様に教示するのに私以上のものはおりません」と断言し、親身になってスミのことをサポートしていた。
自分のことを怖がらず、誰かに寄り添ってもらうこと自体、初めてだった。頼もしく優しいギタの姿に、次第に惹かれていくスミ。
「あなたは立派な魔王になります。最強の私が自信を持ってそう断言します。何故なら私がスミ様の側を離れることは決してありませんから」――希望に満ちたギタの言葉を受け、スミの胸の中で何かが熱く燃えはじめたのだった。
作品を読んだ読者からは、「ほんとスミかわいい…好きです」「何だこの永久に可愛くてかっこいい嬢ちゃんは…」「魔王様にたくさんの友達ができるといいですね」といった声が多数上がっていた。
「ころころ変わる主人公の表情を楽しんでほしい」作者が語る創作の背景
――「スミごもりの炭女魔王は最強従者に恋焦がれます」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
かっこいいけどどこかポンコツな子が描きたいと思ったのがきっかけでした。
そこからかっこよくするなら魔王くらいまで行ってもいいかも、と考えて今の主人公ができていった感じですね。
――本作第1話を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
1話でこだわった点は主人公の表情の変化ですね。魔王モードはとにかく怖かっこよく、通常モードはとにかく感情が顔に出るように描きましたので主人公のころころ変わる顔を楽しんで見てもらえるとうれしいです。
――本作第1話の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
1話で特に気に入ってるシーンは見開きで二人が並んでいて主人公がギタの言葉を火のように感じるシーンです。この1話は足りないものをずっと感じていた主人公が初めてあたたかいものに触れて立ち上がっていくというお話なので、このシーンは特に大事だと感じています。
――秋タカさんが漫画を描く上で、大切にしていることや意識していることはありますか。
漫画を描くうえで意識していることは、キャラクターを身近に感じられるように描写するというところですね。
このキャラを応援したい、友達になりたいなど思ってもらえれば一番いいなと思ってます。
――秋タカさんの今後の展望や目標をお教えください。
漫画が1つ始まるとどうしてもそこ1つに集中しすぎてしまうので、時間の使い方をうまくやり繰りしたりなどで人に見てもらえる作品を他にもいろいろ作って発表できるようになりたいですね。
――最後に、秋タカさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
先日、単行本1巻も出ました。
気弱で炭のようなスミと強火なギタとの魔王城ラブコメ、ぜひ楽しんで読んでいただけると幸いです!
『スミごもりの炭女魔王は最強従者に恋焦がれます』を読む
▼ガンガンJOKERで連載中の本作を読む▼
『スミごもりの炭女魔王は最強従者に恋焦がれます』
作者X(旧Twitter):秋タカ[@akihigh001]
作者pixiv:秋タカ