「TOKYO パラスポーツ FORWARD」が9月22日に都内で開催され、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾がスペシャルステージに登場。「パリ 2024 パラリンピック」金メダリストの倉橋香衣選手(車いすラグビー)、同・出場の中西麻耶選手(陸上競技)、平林太一選手(ブラインドフットボール)と共に、パラリンピックにまつわるトークを繰り広げたほか、「雨あがりのステップ」を歌唱して会場を沸かせた。
稲垣「日本から応援しておりました」
「TOKYO パラスポーツ FORWARD」は、パラアスリートの活躍をたたえるとともに、パラリンピックの感動と記憶を未来につなぐイベント。スペシャルステージでは、2017年から日本財団パラリンピックサポートセンターのスペシャルサポーターを務める稲垣、草なぎ、香取が「パリ 2024 パラリンピック」出場アスリートとトークを展開し、“感動をありがとう”と感謝の気持ちを伝えた。
稲垣は今回現地には応援に行けなかったと悔みつつ、「世界中のパラスポーツファンの皆さんと共に心を一つにしながら日本から応援しておりました」と明かし、草なぎはパラリンピック出場選手とステージで共演できることに「(パリで)熱く選手の方も活躍されていたので、僕らも熱くエールを送って。また今日からみんなで一歩進んでいこうというパッションを持っています!」と熱を込め、今回の機会を喜んだ。
また、香取は「皆さんこんにちは香取慎吾です」と丁寧にあいさつ。それを受け、しゃべる前にあいさつをし忘れたことに気付いた稲垣と草なぎが「こんにちは稲垣吾郎でした」「こんにちは草なぎ剛でした」と便乗するという、3人らしくユルい息の合ったやりとりで、冒頭から会場を盛り上げた。
あらためて香取は「海外の盛り上がりにビックリしちゃって、東京大会は皆さんのおかげで盛り上がれたんだけど、無観客だったりして。僕らはプレゼンターとして会場に行ったとき、観客のいない中で頑張っている選手の皆さんのことを必死に応援できたんだけど、パリ大会を見てあらためてあのとき苦しかったなあ、よく頑張ったなあって」とコロナ禍だった東京大会を回想し、「でも、あの東京大会があったからこそパリにつなげられたのかなと思っております…香取慎吾です」と真摯(しんし)に語りながら、最後にしっかりとオチをつけてあいさつした。
そんな香取は、倉橋選手が持参した金メダルを持たせてもらう場面も。「重い!重いね。ピカピカできれいじゃん!」と興奮しながら倉橋選手と感動を分かち合っていると、背中越しで見えなかった稲垣は「香取くんちょっと見せてよ。君の背中しか見えないんだよ」とツッコミを入れ笑いを誘う。そして稲垣と草なぎもメダルを持たせてもらい、「本当に重い!」「本当だ!重みがありますねえ」と価値としても、物理的にも金メダルの重みを実感していた。
新しい地図が「雨あがりのステップ」で魅了
イベントでは、パラアスリートの3選手に気になることをそれぞれ“パリッと”質問するコーナーなども行われたほか、終盤には「皆さんも一緒に大きな声で歌ってください!」(稲垣)、「僕たちにとっても特別な歌ですし、パラスポーツに関わるすべての方が前向きに、一緒に未来に進んでいける強い気持ちも持ち続けられるように、一生懸命歌っていきたいと思います」(草なぎ)、「パリ大会の感動を思い出しながら、お三方の、そしてパラスポーツのこれからの未来に向けて歌っていきたいと思います」(香取)とそれぞれメッセージを送り、「雨あがりのステップ」を歌唱。
パフォーマンス中には香取が平林選手のほうに駆け寄り、そっと肩を抱いて優しい歌声を響かせる一幕も。パラアスリートがそれぞれの競技のスペシャリストなら、“人を笑顔にするスペシャリスト”である3人らしい会場との一体感のあるステージで、パラアスリートの3選手、会場に詰め掛けた大勢の観客の“笑顔の花”を咲かせ、イベントを締めくくった。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT LLC)
※「草なぎ剛」のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記
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