プロデューサー・中村晋野氏のコメント
下山メシ…。なんとも"キャッチー"で、なんだか"たくましい"言葉の響きに惹かれ、ふくだ監督に勧めていただいたのが、出会いのきっかけでした。そんなきっかけをくださったふくだ監督と、グルメドラマの筆頭に立つ北畑監督とご一緒するこの作品。すでに、お腹いっぱいの幸せで満たされそうです。
また、主演を務めていただく志田未来さんは、幼少期からずっと拝見していた、私にとっては高嶺の花のような存在の方。夢のような布陣でドラマ作りができること、宝の山を当ててしまったような気持ちです。そして、原案の西野先生と山と溪谷社さまからも多大なるご協力をいただき、いよいよ、私たちもドラマ作りの山場に挑んでまいります。下山したあとに食べるメシは、どんな味がするのでしょう。よし、下山しよう。
木ドラ24「下山メシ」イントロダクション
フリーのイラストレーター・いただきみねこ(30)は、ウェブ広告のイラスト執筆という仕事の合間を縫って、二年ほど前からは、もっぱら趣味の“登山”を楽しんでいる。そんなみねこにとっての一番の楽しみは、山を下りた後に食べるご飯、通称「下山メシ」だ。
―― 歩かず、待たず、食べられる ――
登山後の身体に染み渡る居心地の良いお店とご飯は、普段はちゅうちょしてしまうようなハイカロリーな食事さえ、罪悪感なく頼めるから不思議だ。昭和の雰囲気をそのままに残した、食堂のおばちゃんが手作りするアジフライ定食。気取らない店構えとちょうど良い距離感の接客が妙に落ち着く、老舗の町中華屋さんが作る炒飯と餃子。みねこはそんな「下山メシ」を求め、今日もたくましく山へと向かうのだった。よし、下山しよう。