コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『友達に恋しちゃった』を紹介する。作者のたけの野々さんが、8月15日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、たけの野々さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
色々な“好き”の重さについて考える物語
街中を仲良く歩いているのは、クミとテコ。クミはテコを見ながら「『好き』には重さの違いがある」と考えていた。
「あ!わんこ!!わんこ好き〜」と街で見かけた犬に対する好きは30gくらい。ケーキ屋さんを通った時にやっていた“抹茶フェア”を見て気付いた抹茶への好きは40gくらいだと考える。
「好き〜あの雲かわい〜」と言って見つけた雲。「これは10gくらいかも」と、見つけた雲に対して好きへの重みを考えるクミ。
「クミちゃん好きーっ!」と顔を輝かせる友人のテコに対しては、「これも多分30gの好き」とクミは冷静に分析する。
素直に好意を伝えてくれる純粋なテコに対して、クミは「テコ大袈裟すぎ」と呆れた表情を見せる。しかし、クミはテコに気付かれないように、顔をフイっと外側に向けて…。
この漫画を読んだ人たちからは、「すき!」「続きはないんですか…」「合計で3tぐらいありそうなの良すぎる」「両片思いからしか得られない栄養」「にんまにましちゃったよ…」など、多くのコメントが寄せられている。
お気に入りは“すごく幸せそうでかわいいテコとクミの心情とのギャップ”
――『友達に恋しちゃった』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
視点によって見えることが違うというのが好きで、一度それを軸に漫画を描いてみたく制作しました。
――テコに「好き」と言われた時に、フイっと顔を背けて照れるクミの表情が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
女の子の照れ顔が大好きなので照れているコマはこだわっています!他にはクミがポニーテールを解くシーンの髪の毛を頑張ってサラツヤにしました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
クミsideの最後、手を見て笑うテコです。すごく幸せそうでかわいいテコとクミの心情とのギャップがお気に入りです。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか。
こういうシーンがあったら面白そうだな、から膨らませて話を作ることが多いです。色々とメモしておいて合体させたりしています。話が膨らむうちに消えてしまうこともありますが……今回はクミが顔を背けて照れるシーンから膨らんだお話です。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか。
表情にはなるべくこだわるようにしています。微妙な感情がうまく乗るようにいつもウンウン唸りながら試行錯誤しています。
――今後の展望や目標をお教えください。
人と人の感情を沢山描いていきたいです。楽しく永遠に描き続けられたらと思います!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも本当にありがとうございます、読んでくれているその事実が励みになっています。もっともっと面白いものを届けられたらと思います!これからも覗いていてくださると嬉しいです!