コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、人気コミックエッセイ『トリ扱い説明書』を手掛けられた鳥野ニーナさんが描く『文鳥あるある』をピックアップ。
2024年9月15日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、9,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、鳥野ニーナさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
愛鳥の愛はちょっぴり強め
作者の鳥野ニーナさんは大の愛鳥家。見ているだけで癒されるフォルム、じゃれてくる愛らしい仕草…。しかし文鳥との日常はかわいいだけではないようで…。ときおり愛鳥から繰り出される攻撃は痛みも伴い、飼い主も思わず変顔になるほど。
ほのぼのとした雰囲気の前半から一転、地獄の変顔になるオチには思わず笑いがこみあげてきて…本作には愛鳥家から「わかる」「うちの日常です」のような共感コメントのほか、「最高かよ!」「待ってました」など多くの反響が寄せられている。
『文鳥あるある』変顔のモデルは夫!?
――『文鳥あるある』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
『文鳥あるある』を描くきっかけは、実は私の夫の変顔が元になっています。ある日、私が愛鳥の体の匂いをかいでいたところ、夫がまるで鳥の気持ちを代弁するかのように変顔をしてきました。その姿があまりにも面白かったので、写真に撮ってしばらく眺めていました。すると、それ以来、愛鳥の匂いをかぐたびにその変顔を思い出すようになり、「これをマンガにしたら面白いかもしれない」と思ったのが、作品を描くきっかけになりました。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
本作でこだわった点は、やはりラストの「変顔」ですね。どんな表情が一番面白く、インパクトがあるかを試行錯誤しながら研究しました。前半までのほのぼのとした雰囲気とのギャップを楽しんでいただけたら嬉しいです。
――作品の中でとくに気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
特に気に入っているのは、文鳥が耳に食いつくシーンです。その直前に飼い主さんが「もっとお話し聞かせてほしいな♪」と言うセリフがあり、その和やかな雰囲気から一気に変わる展開が、自分の狙い通りに描けたと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
日常の何気ない思いつきから描いたマンガが、思いがけず多くの方に読んでいただけたことをとても嬉しく思っています。これからもより多くの人に楽しんでもらえる作品を描き続けていきたいです。今回はいつもと違う作風で描いたので、賛否両論あるかもしれませんが、自分が描きたいものを描いていきたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
作品を楽しみにしてくださっている皆さん、いつも応援ありがとうございます。皆さんの温かい反応が、私にとって大きな励みになっています。これからも、様々な感情を呼び起こす作品を届けられるよう努めていきますので、楽しみにしていてください。引き続き応援よろしくお願いいたします!