公開中の映画「釣りバカ日誌20 ファイナル」の主演・西田敏行が、シリーズ22作品の舞台となったロケ地22カ所を巡る“御礼行脚”が終了し、20日、三國連太郎と共に都内で舞台あいさつを行った。
本作は、釣りをこよなく愛する建設会社の万年平社員“ハマちゃん”こと浜崎伝助(西田)と、その会社の会長ながら浜崎の釣りの弟子である“スーさん”こと鈴木一之助(三國)が織り成す人情喜劇シリーズの最終作。
今回の“御礼行脚”は、「お世話になったロケ地の皆さまに、ぜひ直接お目に掛かってお礼がしたい」という西田の発案により'09年10月中旬からスタートしたもの。
西田は「沖縄でスタンディングオベーションが起こったんです。映画でスタンディングオベーションが起こるなんて初めての体験で、ウルッとしちゃいました」と各地での出会いを報告した。
さらに、この日87歳の誕生日を迎えた三國のために87個のイチゴが乗った特大ケーキが登場。三國は「自分の誕生日のことを忘れていました。何とお礼を申し上げたらよいか分かりません。感激しております」と感激の表情を見せた。
また、会場の丸の内ピカデリーで半永久的に展示される予定の西田と三國の手形が披露された。手形を見た西田は「マリリン・モンローにでもなった気分ですね」と発言し、会場を笑わせた。
最後に西田は「2人にとって生涯消えることのない思い出に残る作品になりました。“ハマちゃん”は皆さんの心の中で永久に不滅です」とあいさつ。三國は「自らの戦争体験を通して平和のための映画を22本撮ったという思いがあります。この作品に出演できたことを誇りに思いながら余生を送っていきたいと思います」と締めくくり、会場から大きな拍手が送られていた。
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