幽霊を見た体験談も
――今回は怪談がテーマですが怖い話は好きですか?
それこそ吾郎さんの(「ほんとにあった怖い話」)はよく見ていました。昔のですが、本仮屋ユイカさんが主演のお化けのおばあさんが「訪ねてきました」と言って訪ねてくるという物語(「訪問者」)は、100回以上は見ているかも。面白いんですよ。それこそ小学生のころは、「あなたの知らない世界」(1973~1997年、日本テレビ系)という心霊体験などを再現ドラマにして解説を加えた番組が好きで、夏休みなどは友達と集まって見ていました。そのときは1人で見るのは怖かったから、年をとるにつれて怖さが面白さに変わってきたのかも。52年も生きたら怖くもなくなりますよ。
――幽霊を見たことはないのですか?
大学生の時に福岡のサパークラブで働いていたんですが、そこのトイレは出ましたね。1人で留守番をしていたら10人くらいの声が聞こえてきて…。あとは接客をしていたら、白い影の人と黒い影の人が歩いているのを見たり。そういうのはあるんだけど、今回のドラマになっているようなドラマチックな起承転結みたいなのはなくて。どちらかというと不思議な話に近いのかも。芸人さんでも怪談話をする人はたくさんいるけど、その人たちみたいにはいかないです。
ヒロシのキャンプのこだわりは「1人時間を味わうこと」
――今回のように、キャンプ中に怖い話とかしないのですか?
基本、ソロキャンプなんで。ただ少し前にドラマ「ウォーキング・デッド」(2010~2022年)がたまらなく好きな時期があって、あのドラマはテントを張っているところにゾンビが出たりするんですよ。で、僕も山の中でテントを張るので、そこで見る「ウォーキング・デッド」は臨場感抜群でした。なんていうか限りない3D感というか。3D映画よりもリンクしていた気がします。
――今回、ベアーズ島田キャンプさんがキャンプ飯を披露されていますが、実際に食べていかがでしたか?
僕の好きなものがたくさんあっておいしかったです。島田くんとは元々友達で、彼は料理が好きなんですよ。で、こだわりもある。僕はキャンプといってもお弁当を買ったり、あとは肉をただ焼くだけだったりと、調理はしないんです。あまり興味ないというか。ただ美味しい料理を食べるのは好きだから、うれしかったです。
――ヒロシさんのキャンプのこだわりは何ですか?
ギアはもちろんだけどやっぱり1人時間を味わうことかな。ソロキャンプがメインなので、自由にできるんですよ。時には木に肉を巻き付けて焼いてみたり、ダウンロードしてきた動画を見たりと自由な時間を過ごせるのが醍醐味というか。まぁ、島田のように料理にこだわるという人もいてもいいですし、キャンプは自由。彼らなんてクミンとか聞いたこともないようなスパイスをたくさん持って行くんですよ。僕なんて塩とコショウとしょうゆくらいなのに。それくらい幅があるのがキャンプの魅力だと思います。
――本作を見て、キャンプに行くのが怖くなる人もいるかも知れないですが…。
お化けが出てもいいんじゃない?だってきっと幽霊にも種類があってカッコいいヤツや気のいいヤツもいると思うし。今回は山で実際にあった怖い話なんで怖いと感じる人も多いと思いますが、ぜひ楽しんでいただきたいです。
◆取材・文=玉置晴子