コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、森永ミキさんが月刊ビッグガンガンで連載中の『ルビー・オンザ・ケーキー人喰い魔女の晩餐会ー』から『Q. クリスマスの丸焼きといえば?』をピックアップ。
2024年8月28日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、9,600件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、森永ミキさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
主人公ルビーに降りかかるクリスマスの惨劇…
主人公のルビー・ブラッドは魔女狩りのエース。ロンドンの魔女駆除組織であるMI6魔女特別対策部(通称RED)所属で、魔女の情報があれば現場に急行する。謎に包まれた魔女の生態で唯一分かっていることは、「魔女は決して女性を食べない」ということ。ロンドンには男しか喰わない魔女が出没するのだった…。
鮮やかに魔女を駆除するルビーだが、彼女の素顔はパパと妹のアメジストが大好きなかわいい女の子だ。家族団らんで迎える平和なクリスマスの朝。ルビーはREDから緊急案件で呼び出される。REDのメンバー全員が集められた室内では、新たに起こった事件で魔女が女の子を喰ったという衝撃的な事実が明かされるのだった。
緊急会議を終え、帰路に就くルビー。美味しい手作り料理でルビーの帰りを迎えるはずの家は暗く静まり返り、床には血痕がついている…。ルビーの日常が一変したクリスマス。一体そこで何が起こったのか…。10月25日に第一巻の発売を控える本作の”これからの展開"から目が離せない。
本作には、「続きが気になりすぎる」「いきなり度肝抜かされた」など、多くの反響が寄せられた。
作者・森永ミキさん「ルビーと一緒に魔女の謎を解いたり魔女を倒したりする面白さやスリルを楽しんで」
『クリスマスの丸焼きといえば?』は『ルビー・オンザ・ケーキ』の第一話です。衝撃的なスタートですが、創作したきっかけや理由などをお教えください。
強くて明るい女の子を主人公にしたい、というスタートでした。最初は好きなモチーフを入れるだけ入れて、編集さんとブラッシュアップしていった感じです。
当初は設定や展開がバチっと決まらないことが多く、何度も1話を作り直したのですが、思い切って「魔女は人間を食べるヴィランである」と決めたことや、「読者の人にこの漫画の良さをちゃんと楽しんでもらえるように」をモットーに話を作ることを心がけた結果、とても面白いスタートを切れたと思います。
――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
魔女におじさんが可愛がられるシーンが登場しますが、セリフだけ、絵だけではなく、両方の相乗効果で怖さの説得力が出せればいいなと心がけています。
1話のクリスマスオーナメントのシーン、やられている方はたまったもんじゃないと思いますが…一生懸命描いたので、ぜひ!
それ以外だとやはり、ルビーが可愛い時はとびきり可愛く、かっこいい時はかっこよくなるように心がけています。
――作品の中でとくに気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
魔女がルビーに放つ「ごちそうさま」です。
そこで一気に作品の雰囲気も変わりますので、ここは大事なシーンだ!!と作画にも気合を入れました。
ショッキングな展開のスタートとなるシーンなので、お気に入りというとちょっと語弊がありますが、念はこもってます。
――今後の展望や目標をお教えください。
毎事件新しい魔女が出てきますので、どの魔女も誰かの1番のお気に入りの魔女になれるように魅力的な描けるように頑張りたいです。
そしてそんな魔女たちに負けないくらい、ルビーやローズ、そして他の捜査官たちの活躍もかっこよく、またかわいく広げていきたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
これからREDやルビーをとりまくキャラクターもどんどん登場していきますので、ルビーと一緒に魔女の謎を解いたり魔女を倒したりする面白さやスリルを楽しんでもらえればと思います。
まだ始まったばかりですが、これからも『ルビー・オンザ・ケーキ』をよろしくお願いします!