コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『ザンギとからあげの境界を探るマンガ』を紹介する。作者の藤沢チヒロさんが、8月6日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、4000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、藤沢チヒロさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
長距離の新幹線デートをする2人の馴れ初めは「からあげ/ザンギ観」
東京駅でチキン弁当のからあげなどを購入し、はやぶさ25号新函館北斗行きに乗り込む鉾田と彼女。鉾田は、美味しそうに飲み食いをする彼女を横目に、2人の馴れ初めについて振り返る。
初めて会った合コンで、お互い人数合わせだった2人。話をしていくうちに、鉾田が北海道出身であることを知った彼女は「これ、何て呼びます?」とからあげを指さしながら質問してきた。
彼女のその言動に、からあげをザンギと呼ばせて田舎者を笑いたいのかと少しイラっとした鉾田だったが、彼女はあることを考えていて…。
この漫画を読んだ人たちからは、「こういう基準、好きです」「とり天とかしわ天の境界も知りたい」「2人ともめっちゃかわいい」「めちゃくちゃ空気感が好き」など、多くのコメントが寄せられている。
「からあげ」と「ザンギ」の解釈はひとそれぞれ
――『ザンギとからあげの境界を探るマンガ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
北海道にゆかりのある漫画家さんや作家さんと作っていたグルメ同人誌の、からあげとビールが特集の号に掲載するために描いた漫画です。からあげといえば、「ザンギ/からあげ論争だろう!」と思って、自分の解釈も交えて描いてみました。
――2人でザンギの解釈について討論して、意気投合する場面が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
「からあげ」と「ザンギ」の解釈は本当にひとそれぞれなので、読んだ後に「同意!」と思ってくださってもうれしいですし、読んだ方ごとの「からあげ/ザンギ観」について思ってもらえたらいいなと思って描きました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
突然プロポーズを受けた後の「今日から恋人!」と言う彼女の笑顔がかわいく描けたかな?と思います。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
普段、ニュースを見たり家事をしたり、ご飯を食べたり旅行をする中で、ぼんやり思い浮かんだことをいろいろ組み合わせてお話を作っている感じです。SNSで呟いてしまえばそれで済むようなことでも、組み合わせると漫画のアイデアになったりします。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
いつも急いで描いていることが多いので、もっと絵を描き込みたい、丁寧に描きたい…と思っているのですが、なかなか思うようにはできません。ただ、ささっと描いたものの方が評判が良かったりもします。女の子を親しみやすくかわいく描けたらいいなと思うのと、時間の許す限り、食べ物の絵は丁寧に、おいしそうに描きたいと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
漫画の単行本を出したいです!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもありがとうございます!SNSに載せた漫画に引用コメントをいただくと、すごく励みになっています。どんどんコメントください…!