圧倒的なパフォーマンスにファンも静かに見守り続ける
ライブ中盤では、石森が現在の思いを伝える場面も。櫻坂46の全国ツアーなどでも会場として使われた国立代々木競技場 第一体育館や、大阪城ホールに三期生だけで立つことに対し、石森は「三期生の間でも『正直不安があるよね』という話もしたんですけど、それでもやっぱり私たちはきっとお互いのことが大好きだし、そんな三期生のことを、こんなにものBuddiesの皆さんが好きでいてくださっていることが日々伝わりますし、いつも格好良い背中を見せてくださっている櫻坂46の先輩方のことがとても大好きで。
私たちは今日、『皆さんに楽しんでもらいたいな』ってこのライブにすごく熱い気持ちを持って挑んでいて、『三期生ってすごく成長したな』とか『これから先もっと格好良く、強くなるんだろうな』とか、そういう頂いている期待をここで返せたらいいなという思いを込めて、このステージに立っています」と涙ながらにポジティブな思いを伝える。
さらに、村山や遠藤がライブのリハーサル期間から現在まででメンバーをより好きになった話題や、会場を盛り上げるために村井中心に行われたゲームなどで、会場は温かな空気に包まれる。そんな和やかなトークを経て、ライブ後半戦はエネルギッシュなアップチューン「Anthem time」からスタート。
一部メンバーはトロッコを使ってサブステージへ移動し、2つのステージを使ってファンを大いに楽しませる。その後、白い衣装に着替えた石森がステージに1人登場し、激しいソロダンスで会場を沸かせると、彼女をセンターに迎えた「BAN」でBuddiesの熱気が一際高まっていく。
また、谷口と村山が2つのステージで向かい合いながらダンスバトルしたかと思えば、野生チームと理性チームに分かれた三期生がメインステージとサブステージを使って「摩擦係数」の独特の世界観を再現。さらに、村井のダイナミックなダンスを大々的にフィーチャーした「Dead end」、山下のしなやかさが全面に打ち出された「自業自得」が連発され、三期生ライブはいよいよ佳境に。
「自業自得」を終えて1人残った山下は、ステージ上のさまざまな照明を消して回る。そして、最後に自身がソファに腰掛けた部屋のライトを消すと、客席のペンライト含めて会場中の明かりがすべて消える。大阪城ホールが静まり返る中、山下は薄暗いセットを移動しながらメンバーと合流し、向井を含む10人で「静寂の暴力」を全身全霊で表現。有無を言わさぬ圧倒的なパフォーマンスを前に、会場のBuddiesたちは全神経を集中させ静かに見守り続ける。
そして、曲のクライマックスで無音状態がしばらく続き、会場が暗闇に包まれると、山下の「喋りたい願望を捨てて 沈黙を愛せるか」のせりふを経て、会場がまばゆいほどの照明で照らされ、曲のエンディングと同時に客席から盛大な拍手が送られる。
ステージ上の10人は手をつないで「本日は本当にありがとうございました！」とファンに感謝を伝え、ステージを後にした。
小田倉麗奈も登場し感動のフィナーレを迎える
会場全体が感動的な空気に包まれる中、客席からは「櫻坂！ 三期生！」のコールが沸き起こり、アンコールを求め続ける。すると、スポットライトの下に向井が姿を表し、東京公演では披露されなかった向井センターの最新三期生楽曲「引きこもる時間はない」をパフォーマンスし、客席の盛り上がりは再び急加速していく。
その後、向井や的野、小島がBuddiesへの愛と感謝の気持ちを伝え、会場が再度温かな雰囲気に包まれたところで、ラストナンバーとなる“三期生はじまりの曲”「夏の近道」を全力でパフォーマンスして、ライブは最高潮に到達。
アンコール含めた全17曲、全ての楽曲を披露し終えると、最後は中嶋の呼び掛けにより、全公演を会場で観覧していたという小田倉がサプライズでステージに合流。
「三期生ライブをみんなでパフォーマンスできなかったことは、すごく悔しく思うんですけど、こうして今11人でステージに立っている姿を皆さんにお見せすることができてうれしいですし、今日ここに立つことが怖くなかったのも、『大丈夫だよ』って抱きしめてくれたり、私の顔を見て目を潤ませてくれたり、連絡をくれたり、そういう優しくて大好きな三期生のみんなや先輩方がいてくださったからだと思っていて。
今日ここまでにそんな仲間ができたことがすごく幸せですし、ここに私が立っていることがこんなにもうれしくて、夢みたいなことだなと思えるのは、みんなのおかげなので、本当にありがとうございます」と涙ながらに今の思いを明かす。
最後に、中嶋が「三期生11人でパフォーマンスをお届けすることはできなかったんですけど、今日はこうして最後に11人で立つことができました。この先も三期生11人手を取り合って、大好きな先輩方と一緒に、もっともっとBuddiesの皆さんにワクワクするものをたくさんお届けできるよう、メンバー一同精一杯頑張っていきます！」と力強いメッセージを送り、11人がステージ中を走り回りながら会場のBuddiesに向けて感謝の気持ちを届けて、三期生ライブ最終公演を終えた。
メンバーがステージを去ると再び会場が暗転し、耳なじみのない楽曲が流れ始める。それが櫻坂46の10thシングル「I want tomorrow to come」に収録される三期生楽曲「本質的なこと」ということが明かされ、10月9日24時から先行配信されることも解禁となった。
ソニー・ミュージックレーベルズ
発売日： 2024/10/23
