コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、高校2年生の女子学級委員長がその日不在にしていた男子高校生を評価する物語が面白いと話題の「わかってるくらい子」をピックアップ。なお、本作品は、ドラドラしゃーぷ#で連載中の「くらいあの子としたいこと」(著:碇マナツ//出版:KADOKAWA)の第55話「彼だったら…」が正式なタイトルとなっている。
作者の碇マナツさんが2024年9月12日にX(旧Twitter)にこのエピソードについて投稿し、6600件を超える「いいね」を獲得。「最高です!」など、多くの反響が寄せられた。本記事では、碇さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
高校2年生の佐々木透子は、内向的で人見知りな性格ながら、1年の頃から学級委員としてクラスを支える日々を送っていた。透子は他人と距離を置きがちだったが、同じく学級委員長を務めることになったクラスメイトの田畑蓮と出会い、彼との共同作業を通して少しずつ心を開き始める。次第に田畑への理解や信頼感を深める透子で、田畑も同時に透子に対して心を開き、二人の距離は縮まっていく。
片想いの女子の村井を脳内でイメージするウキウキの大沼
ある日、A組の男子生徒、大沼は片想いしている女子学級委員・村井から任された仕事を、別クラスの透子に手伝ってもらうことになる。大沼は透子の手際の良さに感心し、感謝を伝えるが、透子は少し熱を込めて田畑ならもっと早く終わらせると返答。透子は手伝ったことを村井に内緒にするという大沼の秘密を守るのだが…。
透子に感謝する大沼だが透子は冷静な言葉を返す
学級委員長の佐々木透子が、田畑蓮に対して抱く理解や信頼や、大沼との正直なやり取りが描かれたエピソードは、学園ラブコメとしてSNSで話題になり、「田畑が羨ましい」といったコメントも寄せられ、さらなる注目を集めている。
「佐々木透子の田畑蓮への理解度です」作者・碇マナツさんが語る創作の裏側とこだわり
――「わかってるくらい子」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか?
こちらは現在自分が連載中の「くらいあの子としたいこと」という作品の一幕になります。学級委員をしている男女のお話で、この回はヒロインの佐々木透子が他クラスの学級委員を手伝うお話になってます。
――本作でストーリー構成上、工夫された点はどこでしょうか。
主人公の田畑蓮が不在のお話なので、その中でどう存在感を出せるかなと考えながら作りました。
――本作を描く上で碇さんがこだわった点がございましたら、教えてください。
佐々木透子の田畑蓮への理解度です。
口数を多くしたりちょっと熱を込める感じにしました。
――「わかってるくらい子」で碇さんのお気に入りのシーンやセリフを、理由と共にお聞かせください。
佐々木透子の「彼は私の3倍早いから」という台詞です。
常に横で見続けた彼女だから出る台詞ですね。
ちなみに隣のクラスの子に「さらに出来るようになったな」と言わせたかったんですが止めました。
――本エピソードで読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
重複してしまいますが、佐々木透子の田畑蓮への理解や信頼の部分です。
彼女は学校だと田畑に関して良い部分も悪い部分も一番理解がある人物なのでそこを観て頂けたら嬉しいです。
――単行本化もされている「くらいあの子としたいこと」を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
ゆっくりではありますが、少しづつ進展していく二人の関係性を見守っていただけたら嬉しいです。
「くらいあの子としたいこと」を宜しくお願い致します。