ライオンの親は誰なのか?ある人物が思い浮かび…
一方、マヨネーズをたっぷりかけたカレーを食べていたライオンと、その様子をこっそりうかがう美路人。警戒して部屋から出てこない美路人と仲良くなろうと、ライオンは自分のリュックから動物図鑑を取り出し「一緒に見よう」と提案する。
しかし、図鑑を見たとたんに「僕の図鑑です!」とライオンから図鑑を奪い取ろうとする美路人。ライオンも自分の大切な図鑑を奪われまいとするが、双方から引っ張られた図鑑は、破れてしまう。
同じ図鑑を持っていたため、ライオンのものをすっかり自分の図鑑だと思い込んだ美路人。大切な図鑑が壊れてしまったことに怒りや悲しみ、動揺などたくさんの感情が押し寄せてパニックを起こし、壁に激しく頭を打ち付ける。そんな美路人を必死に落ち着かせる洸人と驚いてショックを受けるライオン。いつもの日常にはない状況によって起こったことだった。
その後、美路人は落ち着き、洸人はライオンをお風呂にいれるため脱衣所へ。服を脱がせようとすると、背中には大きなあざが。あざについて聞くと、すぐさま服を着なおして「転んだ」と言い張るライオン。
明らかに転倒によるものではなく、誰かからの暴行によってつけられたあざの様子を見て問い詰めるが、「うるさい!」「あっちへ行け!」と拒絶されてしまい、他人の自分が踏み込んではいけないとお風呂場を去る。そんな洸人の頭には「虐待」の二文字が浮かんでいた。
ライオンの親について考えを巡らせていると、Xの「じゃあ、あとはよろしく」というメッセージと、カレーにマヨネーズをかけるライオンの行動から、ある人物が浮かび上がった洸人。それは、かつて一緒に暮らしていた異母姉弟の姉・愛生(尾野真千子)だった。
愛生もカレーにたっぷりとマヨネーズをかけて食べていた。そんな姉の愛生はある日、「じゃあ、あとはよろしく」と言い残し家を出て行ってしまう。自由奔放な姉だっため、無責任すぎると思いつつも可能性があるかもしれないと感じ、洸人は「もしかして、愛生さんですか?」とXにメッセージを送るのだった。
平穏な日常を手放す決心をした洸人と美路人
あざのこともあり、虐待の可能性が頭をよぎりつつも、洸人は美路人といつも通りの日常を取り戻すため、ライオンを警察に保護してもらおうと考える。しかし翌朝、「警察に行きますか?」「親のプライド(群れ)は安全ですか?」と洸人に尋ねる美路人。
美路人もライオンの体にあるあざを、ふとした瞬間に見てしまっていた。ライオンの身を案じてこのまま家に置いてあげたいと思っている美路人に対し、親の元に戻したほうが良いと、いつもの日常を守るだけで精いっぱいだと話す洸人。
美路人を見送った後、「これでいい」と自分に言い聞かせながら警察へ向かおうとする洸人だったが、「あー!」と叫んでライオンの手を握る。警察に保護してもらうのではなく、ライオンを安全な場所にかくまおうと、それはすなわち平穏な日常を手放す決心をしたのだった。いつもの日常にライオンが加わり、新しい日常を慣れないながらも受け入れようとする洸人と美路人。
その頃、橘祥吾(向井理)が必死の形相で行方不明届を提出していた。ライオンの母親は誰なのか、行方不明届とは関係があるのか。兄弟とライオンの日常、そしてサスペンスが幕を開けた第1話に「凄く引き込まれた」「めっちゃ引き込まれた…」「鳥肌立った」「泣けてしまう」といった投稿や「逃げて来たのかな?」「謎多い…」などの考察が相次ぎ、Xではトレンド入りを果たした。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
カエルム
発売日: 2024/09/13