コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、X(旧Twitter)で多くの反響を集めた人気作品「子どもを諦めた夫婦が猫を迎えたら幸せになった話」をピックアップ。
作者の海原こうめさんが9月18日にXで同作を投稿。そのツイートには合わせて1400以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では海原こうめさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
子どもを諦めた夫婦が幸せになるまでの物語…
作者の海原こうめさんは、30代後半から不妊治療を始めるもかなり苦戦。5年間の不妊治療ののちに子どもを諦めた。
治療を終えてからの海原さんは“ぬけがら”状態。数年もの間「妊活」や「不妊治療」にどっぷりの生活を送ってきたため、夫のリロさんに「好きなことをやればいいじゃん!」と言われても、やりたいことが何も思いつなかった。
そんなある日、昔からの友人に「猫飼わないの?昔から好きだったでしょ?」と言われる。この一言をきっかけに、海原さんは目に輝きを取り戻した…。
不妊治療を終えて子どもを諦めた夫婦が、猫を迎えるまでを描いた本作。読者からは「旦那さんけろっとしてていいな」「猫飼いたくなる」「猫も立派な家族」「今後が楽しみな漫画」など多くのコメントが寄せられている。
「先に進めば楽しいことも幸せなこともある」作者・海原こうめさんが語る創作秘話
――「子どもを諦めた夫婦が猫を迎えたら幸せになった話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
不妊治療をやめて猫たちを家に迎えてからしばらく経ちました。当時のことを振り返って、今だからこそ俯瞰して分かることや描けることがあるのでそれを漫画にして残しておきたいと思ったのがきっかけです。
――不妊治療を終えて“ぬけがら”状態だった海原さんにやりたいことが見つかった場面が印象的ですが、描くうえでこだわった点があればお教えください。
妊活や不妊治療にどっぷりはまっていた頃はあまり他のことに目が向かず、不妊治療を終えてからもしばらくは何にも興味を持てず、気力もなかったな…という記憶があるのでその辺をより伝えられたらいいなと思って描きました。
――読者の中には不妊治療中の方もいらっしゃいました。本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。
私は不妊治療中「このまま不妊治療が上手くいかないのなら、いつか子どもを持つ未来を諦める日が来るのかな?」と思うと不安で仕方なかったです。でも今は別の幸せとか、喜びだってちゃんとあるのだと知りました。
だから「もし望んでいた道じゃなくとも、その先に進めば楽しいことも幸せなこともあるよ!それは自分の気持ち次第だよ」ということを伝えたいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
広くなくてもいいので、どこかの誰かの悩みや不安に寄り添えるような漫画を描きたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。
これからも色々な形で発信を続けたいと思いますので、どこかで見かけたら読んでもらえるととっても嬉しいです!